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ケアマネジャーの実態と将来性・試験を受ける価値はあるの?

2015年2月に厚生労働省はケアマネジャー試験の受験資格の見直しを発表しましたね。
ケアマネージャーの専門性の向上のために、
法定資格保有者と、相談援助用務の実務経験者だけに
受験資格が与えられることになったそうで、

 

社会福祉士介護福祉士、看護師、医師などの法定資格を持っていない方は、
ケアマネージャーの受験資格が無くなることから、
制度見直し前までは受験資格があった方も、受験できなくなることが決定したんですね。

 

更に、法定資格保有者に対する試験の解答免除も廃止されることとなり、
介護福祉士などの資格を持っている方も全ての科目の受験が必要となるんです。

 

今回の制度見直しにより、
ケアマネージャーになるための試験の難易度が上がることが予想され、
それだけ専門的な知識が求められているケアマネージャーという仕事。

 

将来ケアマネージャーになることを目指している方は、
今回の制度の見直し内容に関して、
今一度、確認してみてはいかがでしょうか?

 

今までのケアマネジャーの資格保有者の傾向は、
介護福祉士が最も多く、次いでホームヘルパー社会福祉士、看護師の順になっています。
(出展:厚生労働省の平成22年度介護従事者処遇状況調査)

 

ケアマネジャーを年齢別でみると、
30代のケアマネジャーが最も多く、ケアマネジャーの全体の35%を30代が占めています。

次いで、50代が27%、40代が25%と比較的年齢の高いケアマネジャーが多くなっています。
平均年齢でみると44.4歳となります。

 

勤続年数でもっとも多いのは10年から14年の勤続年数。
介護職員としてみるとかなり長めの勤続年数となっていますね。

 

雇用形態も正社員が全体の90%以上を占めるため、
勤務体系も安定していると言えますが、

ケアマネが所属する居宅介護支援事業所の経営母体が、
デイケア、デイサービス、介護施設、配食など、
その他の介護サービスも実施する例は多々あります。

 

そういった事業所のケアマネは、
自分の事業所のサービスをプランに盛り込み、
利用者の「囲い込み」をしようとしがちになるんですが、

ほとんどの居宅介護支援事業所は赤字経営の多いみたいで、
現在は予防給付も含めて、30件から40件と思いますが、
   
黒字を出すには一人あたり63.5件を担当する必要があるみたいなんですよ。
これは厳しいですよね。

 

でも、
ケアマネジャーをやっていて、良かったと感じることはあるんですね。
箇条書き風に書くと、

① 業務のやりがいがあります。     
  
  利用者やご家族は困っていること、心配していることをたくさんもっています。
  こういった問題へ、自分が勉強してきた知識が役に立つということは喜びを感じます。
  また一緒に状態改善に向けた計画作りのコーディネートができることも楽しさのひとつです。
         
② 利用者支援の中で、事業所の枠を超えた交流を持つ事ができます。
   
 (1)行政機関や医療機関を始め、様々な専門職種と交流がもてます。

 (2)モニタリングやサービス担当者会議などをとおし、
    自分の事業所以外の福祉職員と知り合えます。

 (3)研修会等、各地のケアマネジャー達と制度情報
    や疑問点について等、話題の共有ができる。

 (4)新規サービス事業所や施設訪問を行った際に、専門職として認められているので、
    親切・丁寧に説明が受けられる。 
         
③ 業務が自分のペースで行えます。
   1ヶ月間の基本業務が決まっているので、流れに沿って業務が行えます。
   事業所に所属していたとしても、業務自体は一人社長業であり時間調整等、
   自分のペースで業務運営が行えます。

 

また逆につらいと感じるときは?
        
① 調整役として、業務負担や責任が大きいものの他の職種との報酬に差が少ない。
       
② 事業所として自立運営が出来ず、いつまでも併設事業所から赤字部所としてみられてしまう。

③ 併設事業所からサービス導入の要求をされ、適切なケアマネジメントができない。

④ 相次ぐ制度変更に対して、業務や知識がついていけない。

⑤ 指導監査の強化により些細な不備も許されず、書類作成などの業務が増加している。
     
⑥ どこまで支援をすればよいか等、業務範囲への戸惑いを感じる。

⑦ 一人で悩まずに相談する。 

  業務運営のあり方やサービス事業所の調整、また利用者や家族の支援 トラブルなど、
  悩みを抱えるケアマネジャーは多いはずです。
    
  悩んだときの解決策として一つ言えることは、
  『一人で悩まないこと!』」 だと思います。
  地域包括支援センターや保険者、またケアマネを支援する協会 など、
  相談機関は地域に多くあります。
    

など、ケアマネジャーを取り巻く環境はあまり良いものとはいえませんね
今後のケアマネジャーの国家資格化や、報酬単価の向上等期待し、
前向きな気持ちを維持していきたいものですね。

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それから、
ケアマネジャーの実務行う上で、
必要と思われる能力にはどんなものがあるかというと、

① 文書作成能力
  
  ケアプラン作成や支援経過記録など、業務において文書作成は必須です。
   主治医との連携文書や、
  遠方のご家族とのやり取りなどへも手紙作成する場合もあります。 

② コンピューター入力能力
 
  文書作成はコンピューターで行われる場合が大半です。
  そのためキーボード入力程度の知識は必ず必要となります。 

③ 情報収集能力
 
  利用者の情報やご家族の情報、また地域のサービス事業者情報、
  その他、医療機関やインフォーマルサービス等、
  ケアマネジャーの把握し集める情報は多岐にわたります。
   
  支援にあたり、
  事前にどのような情報得ておく必要があるのか把握することも能力のひとつと思われます。 

④ 情報管理能力
 
  個人情報も含め、集めた情報管理をすることも能力のひとつです。
  「どこで」、「誰から」、「情報を得たのか」「そこでどのような対応を取ったのか」
  など記録管理する必要があります。

  また各種相談について、どこに行けば適切な援助が受けられるのか等把握し、
  まとめておくと効率的に業務運営が行えるはずです。 

⑤ コミュニケーション能力
 
  話題の提供や話しやすい雰囲気づくりなど、コミュニケーション能力は、
  信頼関係をきずくためにも必要です。
  ただしこれは「口達者になる」ということではありません。
  相手が気持ちを許し、本音を話してくれるような「聞き上手」な対応が望まれます。 

⑥ ビジネスマナー 
 
  利用者やご家族、サービス事業者など業務上様々な人達との交流機会があります。
  ケアマネジャー業務は一人で行うものではありません。
  服装や髪型をはじめとした「身だしなみ」や「挨拶」「言葉使い」「礼儀」は必須となります。

⑦ 運転免許
 
  車やバイクが活用できると、定期訪問や遠くの病院への面会など効率的に行うことができます。
  必須ではありませんが、あればとても便利な能力です。 

⑧ 経営能力

  ケアマネジャーはある意味で、一人社長の仕事ともいえます。
  契約終了や休止プランの発生などで、報酬請求数が少なくなると当然、
  居宅事業所の収入も減少してしまいます。
 
  光熱費や情報通信費等のもろもろの事務管理費と、
  自分自身が稼ぎだす収入のバランスも考えて業務にあたる必要があります。

と色んな能力が必要になってきますね。

 

給料面においては、
仕事量に対して満足していない人が少なくありません。

統計の月収平均は「25万円前後」が多いといわれています。 
年収にすると、
ボーナスを含めて「350~400万円」のケアマネジャーが大半ではないでしょうか。

 

ちなみに、
資格手当は、       

・ケアマネジャー 10,000円   ・介護福祉士 10,000円 ・社会福祉士 20,000円     

精神保健福祉士 20,000円  ・住環境コーディネーター2級以上 5,000円

が多いみたいです。

 

たくさん稼ぎたいと思う独立型のケアマネジャーがいても、
結局は35人の利用者数を超えることができず、収入には縛りがあります。
独立しようにも簡単に開業することは難しいのが現状となってるんです。

 

こんな話もあります。
有用な資格って言ったら介護支援専門員、主任介護支援専門員、相談支援専門員のトリプルライセンスだろう。
この3つそろえるのに15年かかるけど仕事上ではかなり有効だから、
この資格を生かせる事業所へ行けば給料2倍は稼げるとのこと。

 

こういうケアマネジャーの実態を踏まえて、
あなたがケアマネジャー試験に挑戦をするなら、こんな方法もあります。

ケアマネ試験の方式は、5択の中から正誤を判断する形式のものです。
しかも、1問にかけられる時間は2分もありません。

 

このような試験の場合には、
テキストを丸暗記するということが非効率な場合もあります。

特に、試験までの時間が限られている人にとっては、
勉強効率の良し、悪しが試験の結果を左右するといっても過言ではないでしょう。

短期間の勉強で、ケアマネ試験に合格するには、
試験の出題方法や傾向に合わせて、攻略的に学習の仕方、覚え方を選ばなければなりません。

そこで、誰でも短期間の勉強でケアマネ試験に合格できるように開発したのが、
【東大式記憶術】ケアマネ試験一発合格脳プログラム」です。

こんな方法もあるということも参考にしてくださいね。

 

いずれにしても、
今後20年に及ぶ超高齢化社会に向けて、ケアマネージャーの重要性は高まるばかりと思います。

 

ケアマネジャーの職務域は拡大されており、
なんといっても、現在ではケアマネジャーの知名度は上がり、
地域の身近な存在として重要となっています。

 

ケアマネージャーの仕事はこれからが正念場です。

 

介護ビジネスの発展は目覚ましいものがあり、
ケアマネージャーの職業としての将来性は期待できます。

とくに高い専門性をもつケアマネージャーには、
主任ケアマネージャーや居宅介護支援事業所の管理者などキャリアアップの道も拡がります。

 

今後さらに社会的な認知度が上がり、
社会的な地位も高くなることが期待される職種です。

 


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