現金主義者が「社会悪」になるって本当なの?
キャッシュレスの支払いを利用して、チェックしていると意外と間違い請求が多いんですね。
キャッシュレスが安全なんてことは無いと思いますよ。
それとキャッシュレスの使用料金が発生しています。
無料では無いですよね。
どこかでその分は上乗せされています。
時短、便利を最優先させて労働問題を無視するのが良いことなのか?
効率の向上、これは企業ならば当たり前なんですが、
だがその分労働者を減らすことになり長い目で見れば結局経済の低迷を招く恐れもあると思う。
やはり何事にもバランスが必要なのでは・・・。
というのは、
三戸政和という日本創生投資の社長が「現金至上主義者はこれからの時代「社会悪」となるかもしれない」
なんてことを言っているんです。
どういうことかと言うと、
「現金主義者は社会の生産性を落とす」んだそうで、
ロイヤルホストが試験的にオープンした「現金支払いお断りの店」を例に上げ、
ロイヤルホストの狙いは、
客の利便性向上が狙いではなく、わずらわしく人手がかかる現金の管理をなくし、
注文もタブレットにすることで作業効率を上げ、人件費を抑えることが、「現金お断り」の目的みたいですが、
これに現金主義者が「我々を見捨てるのか!」と声高に叫べば、
ロイヤルホストは委縮して、新たな時代に対応するための選択を採れなくなってしまって、
こういう優良企業の成長と、新たな経営モデルが阻害されることは、
社会全体の損失で、これが、「社会悪」の一つだそうです。
ちなみに現金が使えない店ってのは法律的にはどうなんだろ~?と調べてみると、
「強制通用力」って言葉があり、
どうやら、
あらかじめ「この店ではこれこれでしか決済できないよ」と明示してれば違法では無いみたいです。
またタクシー会社の日本交通が電子決済の端末をリニューアルし、「現金不要」モデルを作ったそうで、
端末のうえにスマホをかざすだけで終わるので10秒ほど支払い時間を短縮できるんだそうです。
この「数十秒のイノベーション」が社会を進化させていくということに気づいてほしいそうで、
たとえば、
日本の活動人口1億人が、1日に5回の買い物(決済)をして、そのすべてで10秒の差が生まれたら、
日本全体で1日に50億秒の違いが生じることになるみたいで、
時間に直すと、実に140万時間の差で、
この時間を、時給1500円で計算したら、20億円のロスになり、
支払う人も、受け取る人も、同じ時間を無駄にするので、「倍率ドン」で40億円のロスで、
365日なら、年間1兆4600億円もの経済損失を生んでいるから「社会悪」と言うんですね。
また「国」だって、現金が無いほうがいいから「現金主義者は社会悪」と言っています。
1万円を作る原価は25円程度だといわれているんですが、
たった25円のものが、1万円の価値を生み出すのは、日本という国家に信用があるからで、
昔から政府は、通貨を発行することで、その原価と実際の価値の差額を「利益」として懐に入れてきたから、
現金が流通すればするほど、国は「利益」を得ることになるんですね。
国の収入を支えているのであれば、国民の利益につながる・・・だから現金主義の方がいいのではないか、
と思うが、それこそ思考停止なんだそうですよ。
日本でも地下経済は存在しており、その規模は最大でGDPの9.2%(約50兆円)にも上るんだそうで、
日本人10人に1人の給与が、地下経済から支払われていることになるんだそうで、
特に中小・零細企業、個人事業主では、
節税と脱税の間を右往左往しながら税務申告をしている企業も多く、
脱税となれば、立派な地下経済の金額となるんですね。
だから、
これらの現金の流れを「電子決済」の形で正確に追うことができるようになれば、
国家の税収が上がり、現金を管理するコストは下がり、地下犯罪の数も減少するはずだと言っているんですね。
現金主義者の場合、現金を引き出すためにATMに行きますよね。
特に給料日は長蛇の列で待つ等を考慮すればクレジットカードの方がポイントも付くし便利かもしれません。
レジでのやり取りもクレジットカードの方が時間短縮にもなるし、店側も釣り銭準備や銀行に入金しに行く手間も省けるし、
金庫に保管する売上現金も少なくなるから内部犯行も含む窃盗や強盗などの犯罪抑止にもなるんですが、
個人店の人は、
レジの時間短縮は現金とあまり会計時間は変わらないそうで、
むしろ限度額の関係で現金に変更となると余計に時間かかるそうですよ。
またクレジットは決済手数料で3〜5%取らます。
カード会社からは半月サイクルの入金、それに比べたらつり銭や入金は大した手間ではないし、
現金で日銭が入ってくるのは大変ありがたいそうですよ。
あと内部犯行含む強盗、窃盗では、
スキミングされてお客さんに迷惑かけて一気に信用なくしますね。
ただ強盗、窃盗はどうにもなりませんだって。
そして現金で結構な金額買ってくれるお客さんにはサービスして上げたくなるそうですよ。
またカード処理に関わる費用や電算費が全て商品にONされますね。
便利なようだけど、
消費税のようにその経費は徐々に上がるから、 このデフレ気味の世の中では、客離れが生じる危険性があるのでは。
そういえば、
インドは「高額紙幣廃止」にしてキャッシュレス社会に舵を取ろうとしたが失敗したみたいですね。
インドの場合は偽札やら偽コインが横行してたから、 キャッシュレス社会に急いだのも仕方が無かったと思いますが、
高額紙幣の廃止に伴う通貨流通不足がインド経済への打撃が予想以上だったそうで、
調査によると、2015年のインドでの決済は8割が現金だったそうです。
やはり現金主義者は「社会悪」という善悪の問題では無く、
現金支払いの需要がある間はお店もそれに追従しなければ顧客を失うでしょうね。
(本当の社会悪はマスコミとワイドショーかも)
適材適所、利用して特な場面では電子マネーをはじめとしたものは積極的に利用すべきだろうと思いますが、
キャッシュレスに疎い高齢者やクレジットカードを持てない子供や生活困窮者はどうするんでしょうか?
今回の「現金至上主義者はこれからの時代「社会悪」となるかもしれない」は、
あくまでも三戸政和という人の脳内にだけ存在する理想郷かもしれませんね。
メインはやはり現金で電子マネーは副産物でしょうね。
最後に、
震度7を記録した我が郷土「熊本地震」の時、キャッシュカードは役に立ちませんでした。
やはり現金がモノをいいましたよ。
日本のように災害が多い国では、停電にでもなればキャッシュカードは役に立たないですもんね。
確かにキャッシュレスは利便性が高いのは認めますが、
そもそもお金を使う時の感覚が無い・・・?