「村八分」田舎の孤立よりも都会の孤独のほうがいい?
田舎に限らないかも。
どこに住もうが集落ができれば自然と発生する街では、
こういうトラブルを避けるために、
他人に無関心になった隣の人と挨拶もしたことないとか争いを避けるための手段かもですね。
もしかすると、
Uターン者や移住者を温かく見守るテレビ番組などがありますが、
あれは幻かもしれません。
田舎というのは、
だいたいが極端に保守的で、それが廃れる原因になっているのかも。
というのは、
我が郷土熊本県の隣にある大分県北部にある宇佐市の大久か谷町かいずれかの小さな集落の、
「村八分」騒動が話題になっていますね。
なんでも兵庫県に住んでいた元公務員の男性(68)が、
2009年に母親の世話などのため、家族を残して計14戸が暮らす大分県北部の集落にUターン就農したんですね。
自治会には母親が入っていたんですが、11年に他界したんです。
男性は13年3月、国から農家に出る補助金の配布方法などを巡り、自治会の役員らと対立し、
自治会は翌4月から「男性は集落に住民票がない」として自治会から外すことを決め、
市報の配布と行事の連絡をやめたんです。
男性は14年に住民票を移し、加入を申請したが、
自治会は「必要な集落全員の賛同が得られなかった」として拒否したそうです。
そして男性は県弁護士会に申し立てをし調査した結果、
地域に住所をもつ個人の自治会加入を正当な理由なしに拒むことを地方自治法が禁じていることから、
「排除は明らかな人権侵害」と判断し、
自治会長に対し、加入を認め、行事の連絡などをするよう今年11月1日付で是正勧告し、
同月6日に開いた記者会見で「明らかな村八分」と批判したんですね。
農業補助金の配布方法でモメた原因は、
農地を以前貸してたらしく、耕作の補助金は実際耕作してた借りた人に出ていたんです。
実家に帰農した元公務員が、
農地の貸出を止めて自分で耕作するから、補助金も自分に変更してと言ったら、
今まで受け取ってた人がゴネて地区の自治会にチクって嫌がらせがエスカレートして、
刑事訴状したみたいなんですね。
やはり元公務員に払われるべき助成金を自治会の他の人が無断でもらい続けていたし、
元公務員が地元に戻って来なければ助成金を自分がもらえるからという身勝手な逆恨みが原因かもですね。
田舎の農家は未だに法律よりも自分の感情を優先する人がいますね。
都会では想像できないくらい身勝手な論理を振りかざす一方で、金や男が優先されます。
おそらく、自治会の全員が反発しているわけではないだろうが、
まわりと意見を合わせなければ自分が村八分にあうからと同調しているのかもしれません。
小学校とかのいじめと同じ集団心理かも。
どちらにしても、やり過ぎだしまともではないと思いますよ。
こんな「村八分」されて田舎の孤立よりも都会の孤独のほうがいいのでは・・・。
そもそも「村八分」とは、
本来は「葬式の世話と火事の消火活動以外の一切の交流を絶つこと」という意味なんですが、
悪口や無視程度ではなく、積極的な嫌がらせを受けている人はたくさんいるみたいですよ。
たとえば、
・村人のあらゆる雑用を押し付けられる
・若いからという理由で草刈を全部一人でやらされる
・クルマを燃やされる
・近隣住民に物を取られる
・自宅に放火される
・集会で胸を包丁で刺される
・先祖の墓が破壊される
・退職金を村民に配るよう強要される
・農作物に農薬を撒かれる
・愛犬を殺される
・震災によって避難せざるを得なくなった人を通せんぼ
・野焼きによる事故に見せかけて焼殺
また、農村では、他所から来て代々その土地に住んでいない人は「余所者」、
村の出身者でも一度都会に出て行ったものは故郷を捨てた「裏切り者」扱いされて、村八分になることもあるそうですよ。
農村の貧民が、赴任してきた医者(高学歴・高収入のエリート)に嫉妬して、
医者を何人も嫌がらせをして追い出した結果、
無医村になった村もあったり、
地域おこし協力隊員も嫌がらせをされて追い出されたりもしたんですね。
あと移住者に農作業や村の行事の重労働や雑務を一方的に押し付けるのに、
宴会や祭りには移住者を参加させなかったり、
「相互会の入会金」と称して新規就農者に渡される支援金や退職金を奪われたり、
農業従事者に対して配られる補助金を、
「村のしきたり」と称して巻上げ、原住民だけで再配分することがあるようですよ。
そして「村八分」にされる理由はというと、
・原住民でないから
・都会出身者だから
・新規就農者が原住民より品質の良い農作物を作った
・栽培したトマトが甘すぎる
・ズッキーニを栽培した(原住民が見慣れていない農作物は危険)
・家にインターホンを設置(原住民に馴染みのないものは危険)
・アロマテラピーを使った(原住民に馴染みのないものは危険)
・パラボラアンテナを設置(原住民に馴染みのないものは危険)
・ソーラーパネルを設置(原住民に馴染みのないものは危険)
・オール電化にした(原住民に馴染みのないものは危険)
・レゲエやラップを聴いた(原住民に馴染みのないものは危険)
・香り付き洗剤を使った(原住民を誘惑している)
・道路拡張など改善策を提案した(新しい発想は危険)
・山火事が起きた(山火事は余所者や裏切り者のせいに決まってる)
と普通の街で暮らしている私たちには想像もつかないイヤガラセですね。
ちなみに「村八分」というロックバンドもあるみたいですよ。
ドラムがずれようがおかまいなしに突き進み、時には客と喧嘩し、音源の発表よりもライブにこだわりつづけているらしく、
美声とは程遠いがなり声、「かたわ」「めくら」「びっこ」など現在では差別用語と言われるような過激な表現の歌詞など、
アンダーグラウンドな雰囲気が漂うそうです。
そのため「村八分」の名前と楽曲はNHKの放送自粛対象に指定されているそうですよ。
このバンドも音楽界では「村八分」なの?
いずれにしろ、
「村八分」は都市伝説では無さそうですね。
田舎で生活していると人間関係の重要性を分かっていてもそれに嫌気が差す場合もあると思いますが、
それを表に出した時に「村八分」がおこるようですね。
「村八分」は村民の防衛本能による反応の一種なんでしょうが、
もしされたら、
転出届を出して夜中の2時~3時の間に村を出ることがいいみたいですよ。
「村八分」にされたくなければ安易に田舎暮らしをしようと絶対に考えないことかも・・・。