「日馬富士暴行事件」本場所などを中止にしないでね。
最近のワイドショーと言えば「日馬富士暴行事件」だらけで、
よくもまあ一つの事件でネタがあるな~と思いますよ。
と同時にこんな不祥事で相撲がトップニュースになるのは残念に思います。
ケンカはどんな理由があろうと怪我させた方が負けですからね。
日馬富士の先場所なんかもボロボロの体で土俵を守ったり心情的にはわかる面もありますが、
手を出してはダメですよね。
貴ノ岩も「あなたの時代は終わった」なんて生意気な口は優勝してから言えくらいの一喝すればいいと思うんだが・・・。
警察も動いているようですから、
もしかすると、
日馬富士は自主的に引退若しくは解雇処分は避けられないかもしれませんね。
ところで、
今回の「日馬富士暴行事件」で本場所や地方巡業などが中止にならないだろうかと心配します。
本場所中止といえば、
2010年に起きた「大相撲野球賭博問題」で2011年の2月6日に春場所開催が中止になりましたが、
3月11日に東日本大震災が起きて未曾有の被害が出ました。
「本場所中止」と「東日本大震災」がなんか関係あるの?
とあなたは疑問に思うかもしれませんが、
大いに関係があるんですよ。
大相撲=大地への神事=大地を鎮める・静める儀式で、
大相撲を中止すれば、非常に縁起が悪いことで、
日本全体にも連帯責任として「地震」への心配が出てくるんですよ。
そもそも相撲は神事としての性格が不可分なんですね。
今でも祭の際には、
天下泰平・子孫繁栄・五穀豊穣・大漁等を願い、相撲を行なう神社も多いですし、
そこでは、占いとしての意味も持つ場合もあり、
二者のどちらが勝つかにより、五穀豊穣や豊漁を占うんです。
そのため、
勝負の多くは1勝1敗で決着するようになっているんです(八百長試合じゃないですよ)
また、
土中の邪気を払う意味の儀礼である四股は重視され、
横綱が注連縄を巻いて行う一人土俵入りは、四股で邪悪なものを踏み鎮める地鎮祭と同じ意味なんです。
そして各場所の初日前日には土俵祭が行われていますね。
内容は土俵の真ん中に日本酒、米、塩などを封じ、相撲の三神(タケミカヅチほか二神)と弊束を7体祭り、
立行司が祭主で介添えの行司が清祓の祝詞を奏上し、
祭主が神事を行い、方屋開口を軍配団扇を手にして言上します。
この後、清めの太鼓として呼び出し連が土俵を3周して終わるのですが、
これにより、
千秋楽にその場所の新序出世力士によって行司を胴上げする「神送りの儀式」によって神を送るまでの間、
土俵には神が宿るとされているんです。
この大相撲の神事は、
今も正しく神事としての機能を立派に果たしているんです。
大相撲の関係者の真剣さと努力が分かりますし、立派な国技と言えますね。
これを開催中止するとは、個人の問題では済みませんよ。
たとえば、
甲子園の高校野球大会の1つの出場校(相撲部屋)の1部員(力士)が、もし暴力事件を起こしたとすれば、
甲子園大会の全体を中止することがありましたか?
その高校1つだけの出場停止ですよね。
大会全体を止めることなど、ありません。
どうか、大相撲もこのような慣例に沿って欲しいものです。
日本は意外と行き過ぎた罰則、行き過ぎた自粛がありますから見直して欲しいです。
相撲協会の偉い人達の、権力闘争の弊害のようなことだけは避けて欲しいものですね。
それだけ大相撲の神事は日本の為には重要な儀式なんです。
国運のために「本場所中止」だけは絶対に避けて欲しいです。