群馬大学病院「手術死」続発 家族の苦しい思いはわからない?
苦しい思いを病院はどこまでわかっているのか。本当に悲しい。
なんで医師の名前を公開しないのだろうか?
問題にされているという事は、明らかに何かの要因があるのでは?
民事で負けても、現在の病院を辞めても医師免許の停止は無いでしょうね。
手掛けた病例数、患者数、手術や治療の成功率、術後生存率等はすべて数値化し、
公的にスコアリングとして医師の技能を公開すべきと思いますよ。
食品と同じで偽装もされそうだが、こちらは諸官庁で監督して取り締まるべき。
莫大な税金が投入されている業界なのだから、それくらいの厳格さは必須ですよ。
健康保険のおかげで病気になったときに安い治療費で済んでいる、
という上から目線をそろそろ見直して、
国民が納税しているので業界が保たれているという意識を持てってほしいですね。
というのは、
群馬大学病院第二外科で、
執刀した当時40代の外科医よる肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者8人が、
術後約3か月以内に死亡していたことが2014年11月に発覚し、
その後、肝臓や膵臓の開腹手術でも死亡が続発して18人も死んでいるんです。
(第一外科でも死亡率高いらしい)
どの患者も手術後は大変苦しみ、
おなかの中で大量の出血をしたり、感染による高熱など様々な症状にさいなまれたりしながら、
痛ましい最期だったそうです。
死亡率は11・9%で、なんと全国平均の3倍に及んでいるんですよ。
第三者の調査委員会が発足し、
診療内容の詳しい検証には日本外科学会の50人を超える外科医が携わるという大規模な調査が行われ、
2016年7月に調査報告書が公表されたんです。
調査結果からは、
医師の技量だけでなく、手術が妥当かどうかの判断や事前の検査、
手術後の管理にも様々に問題のある杜撰な医療が行われていたことが判明しているんですが・・・。
なんでも手術死の続発当時は、
第一外科と第二外科で消化器、呼吸器、乳腺といった分野で、同種の診療を二重に行っていたんですね。
以前はトップの教授の専門が、
第一外科は消化器、第二外科は循環器と一定のすみ分けはあったんですが、
それが崩れたのは06年に、
手術死で問題になった執刀医を後に指導する第二外科教授が就任したんですが、
その教授は、第一外科の教授と同じ消化器外科医だったんです。
「一外と二外は100年戦争になる」。関係者はささやき合ったあったみたいで、
第一外科の消化器外科医は、
「第二外科の人とは、専門が同じでも口をきくことはなかった。どんな人かも知らない」だって。
そんな時期に、ある患者家族の女性は、
夫が手術を受けて退院し、執刀医の外来診療を受けた時に、
「報道されたのは先生のことですか」
質問に対する執刀医の返事は、答えにならないものに聞こえたそうで、
「うちのグループのことですが、仲の悪い第一外科が、よくない情報を流しているんだと思います」
女性には今も疑問のままみたいですよ。
「先生は一体、何を言っているんだろうと思いました。患者には、そんなこと関係ないですよね」と。
患者や遺族からすると、
それが今回の医療事故(ミス?)とどう関係があるのか、いや、言い訳にすら思えるのではないでしょうか。
また、
薄給で知られる大学病院医師のアルバイトによる疲弊もあったらしいし、
その40代の外科医の稚拙な医療技術にも問題があるみたいだが、
これは医療事故ではなく、犯罪に近いレベルかもしれませんね。
交通事故でも、単なる不注意から、死につながる事故もありますが、
酒を飲んだり、違法薬物を飲んで事故を起こせば、確実に犯罪ですね。
群馬大学の場合は、
運転能力がないにもかかわらず、大型車を乱暴に運転したケースと同じようなものかもしれませんよ。
同じ医療関係者の人の話では、
普通 職員は自分の病院の情報は、表に出ない情報含めて結構耳にするからヤバイ医師や科は分かるそうです。
事件発覚してなくても下手くそな医師の情報は、
伝わってくるそうですが・・・。(同僚医師たちは「技量がない」ことをわかっていたかも)
今回の手術死で問題になった執刀医は、
口下手で不器用だけど、まじめな努力家で、従順な性格だそうで、
ずるく立ち回って得してやろうとか、そんなこと考えそうにない「いい人だ」という人もいるんですが、
そんな執刀医がなぜ・・・?
疑問は尽きませんよね。(現在は群馬県内の別の病院に勤務しているそうです)
上司であった診療科長の教授も、社会に対していまだ何も説明していないんです。
普通だったら、病院長とともに記者会見に出て説明し、記者の質問に答えるべき立場ですよね。
ドクターXのように「私、失敗しません」などとは、口が裂けても言えず、
逆に、
「失敗したらどうしよう」「間違いだったら、どうしよう」という不安が、
常に心の中を過ぎっているのが実態かもしれません。
診断の難しい病気、治療の難しい病気、リスクの高い手術、
難しさに日々苦悶している医師が大半かもしれません。
同じ病名の患者に同じ薬剤を投与しても、同じように効果が出ると限らないのが、
現実の世界ですね。
記者会見などに出て、
「どうしてよくならないのですか?」と聞かれても、
「効かない人には効かない」と心の中で返答するしかないんでしょうが、
そんなことを口に出して言ってしまえば、怒りだす患者もいるだろうし、
「どうして失敗したのですか?」と尋ねられても、
「それがわかっていれば、失敗などしないよ」なんて言えないですもんね。
指紋が個人個人で異なるように、
体内の血管の位置も微妙に異なり、それが静脈認証システムに応用されていますし、
内臓が左右逆転しているなどの極端な違いを含め、本当に多様性に富んでいるみたいで、
血管が予想以上に脆くなっている場合もあり、
いくら経験を積んでも、予測を超える場合もあるんでしょうが、
こんな医療に絶対が無いにもかかわらず、ミスをすれば、許されない風潮ですからね。
最後に、
手術前に承諾書に印を押しますが、
そのことは、
患者も家族も「命を医療側に託す」という重みと同時に信頼して任せるに繋がります。
失敗は許されない、そしてやり直しはきかない職業だと肝に命じて欲しいですね。
簡単になっていい職業じゃない、勉強が大変だとかじゃない、
人の命、患者の家族の人生までも壊してしまう責任のある職業だと自覚して医者になって欲しいです。