美ビルド・ネットの熊本はてな?

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預かり保育で乳児死亡 たった一時間でもファミサポを利用するのは考える?

うつ伏せ寝は窒息の可能性が高いと言いますね。
ごく基本的な知識さえ持たない「素人」が0歳児を預かれてしまうのがおかしいかも。

 

最低限、いざと言う時の救命方法や幼児にしてはいけない事などを登録前に学ばせるべきだと思う。
「昔はこうだったから」と言うオバちゃんの過信は本当に怖いです。

 

さつきちゃんの写真見たら泣けてきますよね。

 

というのは、
2010年11月中旬、母親の藤井真希さんは病院に行くために、
大阪府八尾市の「ファミリー・サポート・センター事業」を通じて紹介された女性の自宅を訪れ、
生後5カ月のさつきちゃんを預けたんです。

 

だが約1時間後、
真希さんが病院から戻ると、さつきちゃんは心肺停止の状態になっていて、

間もなく救急車が到着し、
救急隊員の救命活動のおかげで、さつきちゃんの心臓は再び動き始めたんですが、
意識は戻らなかったんです。

 

「低酸素状態が長く続いたため、脳へのダメージが大きい。持って3日だ」
と病院でそう告げられたんですが、

その後3年、脳死状態で、明日死ぬかも知れないという状況で命を保ったんです。
そして、
さつきちゃんは3年間の闘病を経て2013年10月に事故の後遺症で亡くなりました。

 

両親はその翌月の2013年11月、
預け先の女性と八尾市、市社会福祉協議会を相手に約7900万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴しました。

「泣き寝入りか、裁判かの2択を突きつけられ、しかたなく裁判を起こした」
と真希さんは言いいます。

 

大阪地裁の裁判官は2016年12月に、
「うつぶせ寝が原因で死亡した可能性が高い」という考えを示したうえで和解を勧め、

2017年3月3日に成立した和解では、
女性が謝罪して、4000万円の和解金を支払うことが決まり、

市と市社協は再発防止に努めるとし、
和解金は保険会社から支払われるらしいです。

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この記事でのコメント(1505件)で同じお母さんの意見を一部引用させてもうと、

 

・うつ伏せで寝かせるなんて有り得ない、下手した窒息死するってわからないのかな。
 ご両親としては納得出来ないと思います

 

・その時の決断を、多分一生後悔してしまうんでしょうね。
 でもお母さんは全然悪くないし、逆に3年間良く頑張ったと思います。
 
 娘さんもご両親の覚悟が出来るまで、頑張って側に居てくれたんだね…。
 許せないのは、預かった側。1時間もちゃんと見れないのに、安易に預かっちゃ駄目でしょう。

 

・きちんとした手順で預けたんだから、お母さんを責めるのは間違ってる。
 預け先の女性、うつ伏せに寝かせときながら、謝罪もないって。
 
 裁判になったのは女性の態度も大きな要因じゃないかな。
 泣き寝入りか裁判の二択なら私も裁判すると思う。

 

・赤ちゃんを病院に連れて行ったら連れて行ったで、5ヶ月の子はまだまだ泣くことも多く、
 待合室で邪険にされたり、迷惑そうにする医療関係者もいる。

 申し訳ないと思えば思うほど、追い詰められていく。
 こんなに育児がしにくくて、どんな未来があるというのか。

 

・すごく可愛いベビーちゃん。預け先もなく通院ならファミサポって安心しちゃいますよね。
 このお母さんのお気持ちがわかるし、預け先はど素人なのは当たり前だよね。

 免許あれば救命措置して助かったかもしれないけど、
 うつ伏せにして発見した時間が相当経過していたんだと思う。

 うつ伏せで寝かす方がよく寝る…この考えからして怖すぎますよね。
 起こるべきして起きた事件ですよね。

 

・母親を非難するよりも、赤ちゃん連れでも気楽に行ける場所が増えることを願います。
 お父さんが代わりに赤ちゃんを見る為に休みが取りやすい会社が増えることを願います。

 

・私が3人の男の子を子育てしていた時、約20数年前は「うつぶせ寝」が推奨されていました。
 頭の形も良くなり、心肺機能も良くなると・・・。

 同じ時代に子育てしていた方はまだその感覚があるのかな?しっかり研修を受けてほしい。
 今回の被告の態度は別にして、

 善意で預かった子どに何かがあったとき、
 全賠償責任を背負わされるとサポートするのが怖くなるかも知れませんね。

 

・ファミサポは、とても良い事業だと思います。でも、私は一度も使った事がありません。
 やっぱり、どうしても、親戚でもなく、友人でもない人に、
 我が子をお願いするのは抵抗があったから。
 このような事が起こらないように、研修等を義務付けしないといけないのではと思います。

 

・このような事故を知ると、ファミサポを利用するのは…と考えてしまう人が増えてしまうと思う。
 ベビーシッターの事故なども外国などでもあるし…

 一番は自分で見ていたいけど、見れない人が安心して預けられる場所がもっとあればいいのだけど…
 今の時代、保育園に入るのも難しい。もっと何か対策はないのかな…

 

・ちょっと抱っこしててもらう、って程度でも本当に助かるんですけど、
 他人様にそういう事を頼みづらい世の中ですよね。

 病院で、スタッフの誰かにちょっと見てもらえれば済む話なのに。
 私も乳幼児がいるけれど、美容院も歯医者も旦那さんが見ててくれないと行けません。

 

とほんの一部ですが、色々な意見を聞かせていただきました。

やはり乳幼児がまるで異物のように排除されがちな社会にも問題あるかもしれませんね。

あなたも私も昔は子どもだったのに、「なんで?」って思うことも多いですよね。

 

今回さつきちゃんが預けられた「ファミリー・サポート・センター事業」というのは、
地域において育児や介護の援助を受けたい人と行いたい人が会員となり、
育児や介護について助け合う会員組織みたいで、

援助を受けたい方(依頼会員)、援助を行いたい方(提供会員)は、
センターに申し込むことによって会員になり、特別な資格などは必要ないみたいです。

 

ただ、
提供会員にも病児・病後児預かり活動に必要な研修(24時間程度)を受ける必要があるみたいです。
自治体によってバラツキがあるみたいですよ。)

 

この講習の内容は、
・、事故や救急救命等、「安全対策」に関連する内容
・「子どもの食事」 に関する項目および「遊び」に関する項目
・「子どもの健康管理」に関する内容(安全・事故の対応、アレルギーへの対応、 病児保育の対応)
などがあるみたいです。

 

平成26年現在で、
・依頼会員(援助を受けたい会員) 49万人(47万人)
・提供会員(援助を行いたい会員) 13万人(12万人)
も登録されているんです。

 

詳しくは厚生労働省のサイトにあります(http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/ikuji-kaigo01/

我が郷土熊本市のサイトは(http://famisapo-kumamoto.info/

 

そして万一のケガや事故に備えて、事務局で一括して保険に加入しているみたいで、
保険料は事務局(市町村)で負担しているようです。

   

ところで、
今回のさつきちゃんの事故は「うつぶせ寝」が原因のようですが、

 

母子手帳には「うつぶせ寝」をさせないように、
という注意書きが書いてあるんですね。

 

これは生後6ヶ月ごろまでの赤ちゃんみたいで、
まだ神経が未熟で、

うつぶせ寝をするとよく寝てしまって、眠りが深くなりすぎて、
神経自体が呼吸するという指令を出すのを忘れてしまうために起きて突然死し、
苦しまずに寝て目覚めることなく死ぬので、泣くことも無いそうです。

 

ですから、
うつぶせ寝で顔が横向いているからどうのとは関係ないみたいですよ。

だから着せすぎないようにしたり、ふわふわの布団などに顔をうずめないような配慮をしたりとか、
やはり注意が必要ですね。

 

でも「うつぶせ寝」にもメリットがあるみたいで、
たとえば、

 

うつぶせ寝になることでよく眠り、夜泣きも少なくなるみたいで、
仰向けより睡眠が深くなり、目が覚めたときもぐずりにくいと言われているみたいです。

 

また頭の形が良くなるということもあるみたいで、

仰向けでばかり寝ていると、後頭部を圧迫する時間が長くなるため、絶壁のような頭になりがちなんですが、

うつぶせ寝なら後頭部を圧迫することもありませんし、
顔を左右交互に向けるため、形の良い頭に成長することができるようです。

 

また吐かないということもあるみたいで、

生後間もない赤ちゃんの胃は、
入り口が閉まっていないためちょっとした刺激で吐いてしまうことが良くあります。

胃の入り口は背中側にあるので、仰向けで寝ることで胃の上部にゲップが溜まりやすく、
ゲップを出す時に胃の内容物も一緒に逆流して、吐き出してしまいますが、

うつぶせ寝では入り口が上向きになるのでゲップが出やすくなり、
胃の内容物が下の部分に溜まって逆流しにくくなるので、うつぶせ寝になると吐かなくなるんです。

 

あと成長に貢献するということがあるんです。

うつぶせ寝の状態になると、頭を持ち上げたり、顔を左右に動かしたり、
手を伸ばしたりすることが増えるため、筋肉がたくさん刺激されます。

その結果、首が座る時期が早まったり、
ハイハイやお座りが他の赤ちゃんよりも早くなったりすることがあるんです。
筋肉は使えば使うほど発達していくので、健やかな成長にも役立つみたいですよ。

 

こういう「うつぶせ寝」のメリットを書くと、
きちんと見張っていればうつぶせ寝の方が良いのでは?と考えてしまいがちですが、

まだ身体が成長している最中ですし首も安定していないため、
寝返りを打たないうちに無理やりうつぶせ寝にしないようにしましょうね。

 

どうしても意図的にうつぶせ寝にしたい場合は、
生後6ヶ月を過ぎてからが良いみたいです。

 

さつきちゃんの場合はまだ5カ月だったですよね。

事故直後、両親は預けた女性から、次のような説明を受けたそうです。

 

・さつきちゃんが泣いたので、寝かせようと思ってうつぶせに置いた。
 うつぶせにしたのは、その方がよく寝ると考えたから。

・預かっている間、テレビを付けていた。

・預かっている間に、トイレに行ったことはある。

・息をしていないのに気付き、うつぶせに寝ていたところを抱き起こして、口から息を吹き込んだ。
 すると、鼻からミルクが吹き出した。

・急いで救急車を呼んだ。

 と言っているんですが、

 

実際は救命措置も不十分で、
鼻からミルクが吹き出したということは、鼻を押さえずに人工呼吸をしたということ。
心臓マッサージもしていなかったそうですよ。

 

今回の事故と裁判和解を経て両親は、
預かる人がファミサポ事業に登録する際に受ける講習のカリキュラムを国がつくって受講を義務付けることや、

最低でも年に1度は預かり先に救急救命講習を義務付けること、
低年齢児は原則的に専用施設で預かることなど、9項目の要望を国に申し入れたそうで、

 

「ファミサポ事業は、国と自治体が実施する子育て支援事業で、現在も多くの家庭が利用しています。

二度とこんな悲しい事故が起こらないようにしてほしい」

 

藤井真希さんはそう、力を込めて言っておられます。