新潟県糸魚川市大火災 火事場泥棒に注意を！

冬の寒空の中、焼け出された方たちは大変だろうと思いますが、
これだけ大規模な火災で軽傷者２名しか出ていないのはなによりなんですが、
早く鎮火して欲しいです。

本当に年の瀬だというのに、
焼け出された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

というのは、
新潟県糸魚川市で火災が午前10時30分頃発生したんですが、
最大瞬間風速は午後0時09分に南風24.2メートルを記録して冬期間としては観測史上5位の強風で、
その風も影響し約140棟以上が燃えているんです。

火元は、
JR糸魚川駅近くの糸魚川市大町の商店街にある中国人が経営する上海軒という中華料理店らしく、
地元では老舗ラーメン店的な位置づけでもあったみたいですが、
住人の人たちの財産が損なわれてしまったことを自覚してもらわないといけないですね。

また、
新潟県の米山隆一知事は午後２時に陸上自衛隊へ災害派遣を要請して了承され、
鎮火に向けて、富山、長野両県からも広域応援が入っているそうです。

ここまで来ると消し止めるより風向きを計算して、
延焼しそうな部分の可燃物を物理的に取り除いたほうがいいかもしれないけど
密集しすぎてて無理なんでしょうね。

たった一軒からのもらい火（類焼）でここまで広がるとは、
気の毒としか言いようがないんですが、

もらい火（類焼）では自分には全く責任はありませんが、
損害賠償を火元の方に請求することができないんですね。

もらい火で受けた損害は全て自己負担となってしまうんです。

失火責任法（失火法）という法律によって定められているため、
損害賠償を請求できないのはもう仕方のないことなんです。

だからと言って泣き寝入りしなければならないという訳ではなく、
もらい火による損害も自分が加入している火災保険で補償をしてもらうことが可能なんですね。

あなたも火災保険に入っているなら、
もらい火による損害の項目をチエックしてくださいね。

火災保険の中に家財保険があり、
賃貸の場合は家財保険でいろいろなものを修繕したりする時の補償をしてくれます。

あなたに財産が豊富にあるなら良いですが、
普通は火災保険に加入していなければ思わぬ被害にあった時どうしようもないというのが
現実だと思いますよ。

火災保険でも共済でも構いませんが、
必ず入っておくべきだと思いますよ。

ところで、
今回の新潟県糸魚川市大火災のような悲惨な状況の中でも、
火事場泥棒に走る輩は必ずいると思いますよ。

火事場泥棒とは読んで字のごとく、
火事で混乱した現場で窃盗を働いたり、人々が混乱している中で利益を得ることなんですが、

今年４月に起きた我が郷土熊本での「熊本地震」でも、
外国と比べると20件というのは非常に少ない数字ではあるものの起きているんです。

こんな話もあるんです。
支援に来ている自衛隊員を装い、堂々と家屋に侵入する輩が・・・。

ばったりと家人に出くわすと、
「何か、困ったことはないですか？」
 「物資は届いていますか？」

など、さも、
「あなたのためにやってきました。あなたの協力者ですよ。」
という素振りを見せて退散するのだそうです。

また火事場泥棒には上下迷彩服でまぎらわしいカッコの輩もいるらしく、
そういう時の見分けるポイントは、

災害派遣の自衛隊は団体行動が鉄則なので単独でいる上下迷彩服は疑ってよく、
またカッパを支給されているので傘さしてる自衛隊も疑うべき存在みたいですよ。

そして一番確実な見分け方は、
自衛官は絶対耳と襟足に髪がかからないんです。
絶対刈り上げなんですよ。

怪しいと思ったら自分で対応することはせずに、直ちに通報することが賢明ですよ。

あと火災後の解体工事までは火事場泥棒の発生に注意してくださいね。
家の中に燃え残った金銭や物品だけでなく、

家屋内が全焼してしまったとしても、
火事場泥棒は少しでも使えるものを窃盗していくんです。
 

実際にあった事例の中には、
アンテナケーブルに使用されていた銅線が火事場泥棒に盗まれたというケースもあるんです。

ちなみに火災保険では、
火災現場での紛失盗難（火事場泥棒）は含まれないみたいです。

今回の新潟県糸魚川市大火災、寒い年の瀬に焼け出されて気の毒ですが、
犯罪率は０でなく、
やはり一定の割合で生まれます。（１００人に１人は犯罪をすると考えていいでしょうね）

火事場泥棒という二次災害にも注意されて、

またあなたも他人事とは思わないで火災には注意してくださいね。