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「ソイレント」不完全栄養食?やっぱりカロリーメイトがいい?

普通にご飯作って食えばいいと思いますよ。
大の大人が栄養食だから食べれば身体大丈夫っていう安易な考えが間違えじゃないの?

 

というのは、
生きるのに必要な栄養素を全て含み、これさえあれば他の食料は必要ないという謳い文句で登場した、
完全栄養食の「ソイレント」。

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そのソイレントのバー型の「ソイレント・バー」を食べて、
吐き気、嘔吐、下痢など食中毒みたいな症状が出るという事例がどんどん増えているそうですよ。

 

「これまでのところ原因は特定されておらず、弊社のほかの飲料やパウダーに影響する問題ではないようです。
この件に関して引き続き調査は進めますが、安全策を講じるために、今回の予防措置を取ることになりました」
とソイレントは説明しているんですが・・。

 

私もこの「ソイレント」という栄養食は初めて知ったんですが、
なんでもアメリカ人のロブ・ラインハートによって、2013年に開発されたそうで、

 

開発の動機は、
開発途上国Wi-Fi網を構築するビジネス立ち上げの資金難で苦労した際に、
食事を不要にして食費を削減しようと思ったことだそうです。

 

世界人口の7人に1人は栄養失調であり、発展途上国では3人に1人の食べ物が不足しているなど、
世界的に見ても現在の食糧事情は大きな問題を抱えているのを見て、
個人のレベルやより大きなレベルにおいて問題を解決すべく作られたのがソイレントみたいですよ。

 

粉末を水に溶かして飲むこのソイレントは、
肉や野菜を使った従来の食事を取らずに生きていくことを可能にする食品だそうで、

 

中に含まれているのは、
ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸や炭水化物、脂肪などの多量栄養素などで、

脂肪はオリーブオイルやフレッシュオイルだけを使用しているとのことで、
炭水化物にはオリゴ糖を使っているため、長期間エネルギーを体に保つことができるそうです。

 

ですから、
「ソイレント」だけを摂取すれば、通常の食事は必要ないと言っているんですね。

 

現状のソイレントの販売はアメリカ国内に限定されているんですが、
合同会社Blank という会社で輸入代行という形で販売しているみたいですよ。

 

そんな「ソイレント」ですが、
大学教授や健康食品会社関連など各専門家がこの苦言を呈しているんです。

「ダイエット食品としてとりいれるなど、誤った方法で摂取する人が続出するのではないか」

「一時的なものとしてはいいかもしれないけれど、長期で摂取するのは健康面に支障が出かねない」

「栄養学、というより電子工学的な考えで作られている」

「『ソイレント』に含まれる血糖が高いようなので、長期服用には不安があるのでは」と。

 

今回の「ソイレント・バー」で食中毒みたいな症状が出るという事例で、
どうなるんでしょうね。

 

それでもあなたは「ソイレント」を飲みますか?いや食べますか?

   

そんな心配するくらいなら「カロリーメイト」で充分かも。

カロリーメイトはあなたもご存じのように、
大塚製薬から発売されている栄養調整食品ですよね。

 

「バランスよく栄養を手軽に取る」というコンセプトのもと、
スコットランドの伝統的な菓子であるショートブレッドから着想を得て考案したブロックタイプと、
医療向けの濃厚流動食からヒントを得た缶タイプがありますね。

 

人間の生存に不可欠な重要栄養素である、
タンパク質・脂質・糖質・11種類のビタミン、
6種類のミネラル(ゼリータイプはタンパク質・脂質・糖質・10種類のビタミン・4種類のミネラル)
がバランスよく含まれているんです。

 

カロリーメイトはコンパクトサイズですが、
カロリーは意外と高めでブロックタイプ1箱4本入りを完食した場合、
400kcal摂取したことになるみたいで、
 
400kcalといえば、
白米(お茶碗1杯分)のカロリー(約356kcal)を上回るんですね。

1箱食べれば満足感もありますし、
腹もちもいいので、無駄な間食も防げそうですよね(私もたまにコンビニで買いますが)

(ただ間食にカロリーメイトを食べると太ってしまうそうですよ)

 

こうやって「ソイレント」と「カロリーメイト」を比べてみると、
私は栄養食品と考えるなら「カロリーメイト」の方が良いように思いますが、
あなたはどうですか?

 

ところで、
「ソイレント」と聞くと、
チャールトン・ヘストンが出演した「ソイレント・グリーン」という映画を思い浮かべる人もいるかも。

 

人口爆発により資源が枯渇し、
格差が拡大した暗鬱な未来社会で起こる殺人事件とその背景を描いたSF映画だったですね。

この映画の中で、
肉や野菜といった本物の食料品は宝石以上に稀少で高価なものとなって、

特権階級を除くほとんどの人間は、
ソイレント社が海のプランクトンから作る合成食品の配給を受けて、
細々と生き延びていた感じなんですが、

 

もしかすると、
「ソイレント・グリーン」を思い出して吐き気、嘔吐してしまったのでは?

 

それから中には、
ゼノギアスの有名なトラウマシーンの「ソイレントシステム」を思い浮かべた人もいるかも。

 

「人」の血肉を食らって寿命を少しでも伸ばそうとする人を隔離し、
分子レベルで分解融合させ、より完璧な1個の生命体の「兵器」に作り変えるための施設。

それが「ソイレントシステム」みたいですが、
これは人間が人間を食う「共食い」ですね。

 

最後に、
「ソイレントだけを30日間飲んで過ごすとどうなるのか?」というサイトがあったんですね。
http://gigazine.net/news/20131113-30-days-eat-only-soylent/

 

なんでも実際に30日間ソイレントだけを飲んで過ごすとどうなるのか、
自らの体を実験台にした男性のドキュメンタリームービーみたいで、

 

その中で、
その男性は28日目には「段々、体というか頭がおかしくなってきたよ。ちょっとうつ病っぽい感じかもしれない」
と明らかに精神的に弱ってきて、

 

30日間のソイレント生活を達成した時、
お祝いにレストランで念願のフライドチキンを食べたそうです。

その時フライドチキンを1口食べて、
「口の中や食道、胃で食べ物が動いているのを感じます」とコメントし、
食べるという行為に幸せを感じたそうですよ。

 

やはり「食べる」という行為は、
ただ栄養を補っているのではなく、
人間の喜びや社会性といった部分に深い関わりを持っているみたいですね。

 

ですから「ソイレント」や「カロリーメイト」は、

主食ではなく副食として扱うのであれば何ら問題が無いように見えますが・・・?