災害時女性の支援はなぜ後回しになるの?
災害現場での秩序だった日本の姿は世界から賞賛されているけど、
こういうことがあるとは初めて聞きましたよ。
というのは、
9月下旬、熊本市であったシンポジウム「災害と女の子」(市男女共同参画センター主催)に約130人が参加し、
熊本での支援の在り方を考えたそうです。
災害時や災害後の混乱期には、
思春期の「女の子」たちは女の子特有の危機にさらされ、安心や安全が危うくなるそうで、
東日本大震災では、
生理用品や女性用下着の不足、
避難所でプライバシーが確保できないなど、
女性への配慮が足りず、公衆衛生の問題も生じたそうです。
我が郷土熊本で起こった熊本地震では、
少女たちはストレス耐性が弱い上に地震後、さらに大きなストレスを感じているんだそうで、
保護者は生活再建に関心が向き、孤立している子も多いらしく、
性犯罪などに巻き込まれる危険は増していると言っているんですね。
この「災害と女の子」記事に対するコメント(2504件)の一部を引用すると、
・女の子特に10代だと、まだ自分の体の事等を話すのに抵抗があると思う。
自分だってそうだったし、きっと母親だってそうだったと思う。
ましてや、知らない人もたくさんいるところだし。
自分がいる状況が大変なのがわかるから、尚更言えない。
でも、30代になった私なら、言えると思う。
恥ずかしくないし、当たり前だから。
甘えるなとか、女尊男卑とか、言ってる人は観点がちがうかなと。
個人的な考えだけど。
・生理用品は月経が始まると待ったなしなので本当に必要…
人によって血液の量も違うし日数も違うけど長い人で1週間以上出血するので、
下肢も服も血だらけになるし、血の匂いが臭いだけでなく、
血は腐るので生理用品がないと自分も周りも臭くなるし、感染症も心配。
でもなぜ10代~20代の女子限定?月経は50代まであるし、
性被害も10~20代の女子に限らないのに。
避難所では女性だけでなく男女別無く子供の性被害があるらしいのに。
・TVで災害の報道されてるのを見る時はいつも思うわ
この人達、生理用品とかどうしてるんだろ…と
飯や風呂は3日くらい無くても生きれるけど
生理用品はたった数時間無いだけでアウトだもんな
タイムリミットが短い方を優先するのは当たり前な感じ
・生理についてですが。
普段から重い生理で悩んでいたり、生理痛で苦しい思いをしたりしている女性はいます。
そういう女性たちが被災時にどれだけの不安やストレスを抱えていたんだろう。
なかには食料よりも重大な問題だった人もいたんじゃないかな。
こればっかりは個人差があるから女同士でもわからないものがあるような気がします。
優先順位があるとか男性の配慮も忘れるなとか、それはそうなんですが。
内容が内容だけに周囲の人に言い難いことなので、
こういう問題もあるんだなとたくさんの人たちに知ってほしいですね。
・こういう支援品が行き渡らないのを改善するため、自衛隊の災害地での行動をもっと自由にすべき。
東日本でも熊本でも避難所の人が
「うちはこれはたくさんあるので、足りないところがあるから、
他の避難所に持って行ってあげてください」お願いしても、
自衛隊は指示された場所にしか行けないので、
持って行けないということがたくさんあったと聞きます。
そういう融通が出来るようになれば、
生理用品や下着が足りない、逆に待ってゴミになるとかも減るのでは?
・最近、プロの目からみた「非常持ち出し袋」って言うのを売っているサイトをみるけど。
生理用品が入っているわけでもなく歯ブラシが入っているわけでもない。
一体どんなプロの目なのか知らないけど、携帯の充電器よりも歯ブラシ大事でしょう。
救急の時も使える生理用ナプキン。必要だよ。
・赤ちゃんの、おむつや粉ミルクは敏感に反応するんだけど、
生理用品とか女性特有のは疎かになりがちだよね。
東日本の震災の時も、
会社でトラックを用意して向かう時に燃料とかガスボンベとか食料は思いついたけど、
そこまで行かなかったもんなぁ~男だけでは。
女性社員に言われてマツキヨで箱買して送ったもん。
支援の時も、そこら辺を考えられる人も入った方が良いよね。
確かに、生きる為に水と食料とかは大事だけど、それ以外もあるもんね。
・こういうのは若い女性ばかりじゃないけれど、
何歳になっても知らない人には言いにくいしおばさん世代の方が夫や子供のために犠牲になりやすい。
おばさんだから見られても平気ではないし性被害にあわないわけではない。
・たとえば避難所の様子がテレビに映ったとして、
赤ちゃんを見てミルクやオムツっていうのは割りと連想されるけど、
女性を見て生理用品や性被害というのは連想されにくいってことだろ。
神戸で被災した女性が、避難所のトイレへ行くときは必ず父親がついてきたと言ってた。
だからマジでヤバイんだと思う。
・避難所の「リーダー」になる人が大抵年配の男性で、
そういう年代の人ってぜんぜんわかってないんだよな。
生理用品の話をしたら「こういうときにそんな話をするもんじゃない」
みたいな反応をした人もいるらしく、
どうも生理を男の性的衝動とか勃起と間違えてんじゃないか? と思える発言だったな。
性教育を男性がちゃんと受けてなかった時代があったのかな。
・私は生理が重い。酷い時は吐くし、立って歩くことができない時もある。
しかしこれは鎮痛剤があれば解決します。
でも、私が被災時に欲しいのは鎮痛剤よりもきっと生理用品だと思う。
衛生的なことをいうなら経血はとても不衛生だし、
適切な処分をしないと病気が蔓延する可能性もあるのではないでしょうか…?
それこそ、お年寄りや幼い子供たちに顕著に影響が及ぶ気がします。
・生理用品扱う会社の方々、災害用に赤ちゃんや、
介護用、障害のある子供用のオムツと共に非常時用を考えていただけたらとおもいます。。
災害時、避難場所でボランティアと嘘ついて参加して、わいせつ行為をする方がいるとか。。
女性が泣き寝入りしないよう、ゴタゴタしている中、
難しいかもしれないけど管理対策かんがえていかなくてはいけないですね。
と、ほんの一部ですが、
やはり普段は忘れてるけど、
女性の快適で安全なくらしは先進国だからこそ成り立つ話なんですね。
非常事態になって、
その暮らしができなくなると思い知らされます。
これから備蓄されるものに、
生理用品と催涙スプレーは必要かもですね。
今回の災害時女性の支援の在り方は、
「女を優先して男は後回しにしよう」って言ってる訳じゃないと思いますよ。
ただ、
「あまり認知されてないけどこういう現状があるよ」って言ってるだけなんでしょう。
ライフラインと生理用品を比較したら、
ライフラインの方が大事というのはあなたも分かってると思います。
分かってるからこそ、声を上げづらいんでしょうね。
こうやって記事にして、
認知度を高めることって凄く大切だと思いますよ。
震災時はみんな大変なのは一緒ですよね。
だからこそ、
「俺の方が辛い」「いや私の方が辛い」って変な競争しないで、
「みんな辛いから、できる事を1つずつ探そう」ってなるべきかも。