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「大口病院患者殺害事件」命を守る病院で命を奪う?

おちおち入院も出来ない時代になってきたみたいだ。
でも点滴や注射されても病人は疑いようもないし信用するしかないですもんね。

 

今現在この病院で入院してる人や通院してる人は嫌な気がするだろうなぁ。

 

というのは、
横浜市神奈川区の「大口病院」に入院していた八巻信雄さん(88)が、
何者かに点滴にヘアリンスや殺虫剤などに使われる界面活性剤を混入され中毒死した事件だ。

 

また、
この「大口病院」では八巻さんと同じ4階の病室にいて、
点滴を投与されていた80代の男性患者2人が18日に死亡。

20日未明には90代の女性患者1人が死亡しており、
神奈川県警は3人の死因特定を急いでいるんです。

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一般的に点滴にあらかじめ異物が混入されていれば「普通は気付く」そうで、
界面活性剤が入り、
点滴が泡立っていたなどの異常が見られれば、普通は使わないそうなんですね。

 

未使用の場合、
点滴袋とチューブをつなぐゴム栓は通常、ラベルが貼ってあり、
それをはがさないと注射針などで異物を混入することはできないというし、

もし、
はがれるなど少しでも異常があれば、点検したり、報告するそうですよ。

 

普通の病院では薬剤部から運ばれた点滴などはナースステーションに保管されるんですが、
施錠などはされていないんですね。

しかし、
看護師以外がナースステーションに入れば簡単に気がつくし
一般人が点滴に異物を入れるのはむずかしいみたいです。

 

医師の指示で点滴に別の薬剤を混ぜる際も含め、
点滴を扱う際は必ず看護師2人でダブルチェックをしているのが当たり前なんですが、

 

病院関係者は、
「薬剤を混ぜる際に使う注射器に、あらかじめ異物が仕込まれていたら…」
とか、
「看護師経験者なら病室で点滴をセットした後でも、異物を混入することはできるだろう」と。

さらに閉鎖式三方活栓と呼ばれるプラスチック製の接続部分から注射器を刺せば、
「痕跡なく異物を混ぜることは可能」だそうですよ。

 

この「大口病院」4階に、過去に家族が入院していた男性は、
「ナースステーションは入ろうと思えば、何のチェックもなく入れたと思う」
と言っているんですが・・・。

 

この事件から1カ月以上も前の8月には、
この大口病院内での同じようなトラブルを告発していたツイッター投稿もあるんですね。

 

「4階病棟にて漂白剤らしき物が混入される事件発生、
看護師スタッフが漂白剤らしき物を混入された飲み物を飲んで唇がただれなどの被害を受けました」

 

「なお、同病院、同病棟では今年、看護師スタッフのエプロン切り裂き事件、カルテ紛失事件が発生しております」

 

とつぶやき、
病院内でトラブルが頻発していたことも明かしているんですね。

 

実際、
今年4月に4階フロアのナースステーションに置かれていた看護師の制服が切り裂かれる事件が発生したり、
6月にはカルテが抜き取られる事件も発生したり、

 

更に今年の8月には4階で勤務していた女性看護師のペットボトル飲料の中に、
何者かが異物を混入させ泡が立っているのが確認され、
ペットボトルの中からは漂白剤のような匂いがしていたそうです。

 

こんな普通起こることがない事件に対して病院長は「犯人捜しはしていなかった」と話し、
両方とも警察に届け出は出されていなかったそうですよ。

 

行政も警察も実際に被害届等が出ないと動かないですからね。

 

事件が起きた大口病院のホームページによると、
病院には内科、整形外科、小児科、リハビリテーション科があり、ベッド数は85床。

難病で介護が必要な患者や高齢の患者など、
終末期を迎えた重篤な患者が多いそうで、
長く入院できるからいいという評判だそうですよ。

   


命を守る病院で命を奪う。

病院内で患者が殺害される事件は過去にも起きているんですね。

 

神奈川県伊勢原市東海大病院では、
1991年4月、医師が多発性骨髄腫で入院している男性患者(当時58歳)の家族から
「苦しむ姿を見るのがつらい」と懇願され、塩化カリウム製剤を注射し死亡させ、
医師は殺人罪で起訴され、横浜地裁は95年に医師に懲役2年、執行猶予2年の有罪判決を言い渡し確定。

 

仙台市の北陵クリニック(閉院)では、
2000年11月、点滴に筋弛緩(きんしかん)剤が混入され女性(当時89歳)が死亡。
他の患者4人への混入も確認され、准看護師の男が殺人容疑などで逮捕され、
08年に最高裁無期懲役が確定したが冤罪を訴え再審請求を続けているそうです。

 

川崎市の川崎協同病院では、
98年11月に女性医師が気管支ぜんそく患者の気管内チューブを抜き、筋弛緩剤を投与して死亡させ、
02年に逮捕された医師は「法律上許される治療中止だ」と主張したが、

最高裁は09年に「余命を的確に判断できる状況ではなかった」として殺人罪の成立を認め、
懲役1年6月、執行猶予3年の判決が確定しているんです。

 

そして今回の「横浜大口病院患者殺害事件」
内部の人間の犯行か?
外部の人間の犯行か?

 

犯行の動機としては、
よほど病院に対しての恨みが強く、その恨みを晴らすためなどが考えられるんですが、
愉快犯という可能性も捨てきれませんね。

 

1日も早く解決することを祈ります。

 

そして他の病院も他人事とは考えず、

管理体制やスタッフの心のケアなどをもう一度見直すことが急務かもしれませんよ。