若狭勝の「勝」で小池百合子が勝った？
国会議員のみならず日本の政治家みんながこの人のような考え方をしてくれたら、
この国はどんなに良くなることか・・・。
というのは、
今回の都知事選で当初から都議連の恫喝にも応じず小池百合子を支持した若狭勝衆議院議員だ。
「女性が輝くことで男性も輝く」というのが持論だそうで、
実際、街頭演説でも
子育てしたり、働きやすい環境が整えば、男性にとってもプラスになると確信して、
「小池さんを応援することで私も輝く」と言ったそうです。
そして「若狭、勝」という名前で小池百合子が当選できたのかも。
還暦間近に見えない若々しさにインテリなメガネに紳士的なヒゲ。
そんな顔を見るとチョイ悪オヤジみたいですが、
元東京地検特捜部副部長だったのはあなたもご存じですよね。
その検事時代には、
「日歯事件」という診療報酬を元に日本歯科医師連盟が政治家に闇献金した事件なんですが、
この事件を担当し問題を解決し多くの政治家の汚職が明らかになりましたね。
また「小向美奈子の覚醒剤取締法違反」の問題解決にも貢献して、
芸能界の薬問題の実態が明らかになりましたね。
そして弁護士時代にはテレビのコメンテーターなどによく出て、
「政治と芸能界の裏を知り尽くしている」なんて言われて、
政治の世界では「利権や汚職の仕組み」
芸能界の世界では「マスコミの反応や対応の仕方」
などを熟知して、
小池百合子東京都知事誕生の際し、
選挙から政治活動まで大いに活用したんだろうと思いますよ。
今回の都知事選では、
若狭勝が所属する東京都連では増田寛也を推薦すると決め「分裂選挙」ともいわれたが、
若狭勝は増田寛也を推薦することに賛成した覚えはないんですね。
会議で「私が小池さんが良いのではないか」と発言したら、
つるし上げにもあったそうで、
裁判の判決でも少数意見は付記されるものだが、
都連は「全員一致で決定」と発表したんです。
少数意見を取り入れず、
若狭勝も増田寛也に賛成したような話になっていたようで、
これは隠蔽でもあるし、
少数意見を抹殺したり、上層部に意見が言えない組織という時代錯誤の、
いわゆる「ブラックボックス」といわれる出来事の一つだったようです。
だから、
今の自民党都議会が自分らの為にしか政治してないことがよくわかったそうですよ。
そもそも若狭勝はどうして小池百合子を自民党から除名覚悟で応援したんでしょうね？
「地盤を引き継ぐか、副知事としてサポートするかはこれから考えたい」
と若狭勝は語っているが、
地盤を引き継ぐには今秋の補欠選挙ですから、
議員辞職が必要ですし、
副知事になるにも議員辞職が必要ですね。
だから若狭勝は最初から自民党と決別するつもりだったのかも。
その決別を考えたのは、
自民党内で優遇されていなかったみたいで、
自民党の比例で一度の落選、二度目で当選しているわけですが、
二回とも名簿順位が当落線ぎりぎりの順番で、
次の衆院選も自民党内の体制は変わらないのだから同じような名簿順が予想されますが、
現役の衆院議員がわざわざ辞職して同じ衆院議員に立候補するのか、
という疑問もありますね。
また副知事になると言っていますが、
知事が自由に指名はできるんですが議会の承認が必要なんですよ。
あの石原慎太郎ですら、
四名の副知事は自由に決められなかったみたいで、
知事の指名があれば自動的になれるとでも思ってるのかどうか？
それにしても、
今回の都知事選で「若狭勝」の知名度が高まったので、
政治家として一応の成果はあったのかも。
いずれにしろ、
今回の選挙で若狭勝の男気に惚れた人はたくさんいると思うし、
「小池さんが知事になったら支えると言っていた。
何をすれば都民、都のためになるかとの観点から、今後の自分の役割を考えていかなければならない」
と若狭勝自身が語っているように、
自民都連に負けずに、頑張って小池百合子新知事を支えて欲しいですね。
