「九州ふっこう割」本当に困っている人のところへは恩恵が行くの？

復興のために応援したい利用者は割引で行くのではなくて、
通常の価格か倍払ってでも行かなければいけないと思うんですが・・・。

というのは、
我が郷土熊本であった「熊本地震」で、
九州全域で旅行客のキャンセルが相次いで、
現在も風評被害などにより、観光客が大幅に減少しているんですね。

そこで、
観光客回復に向けた政府の対策として、
「九州観光支援のための割引付旅行プラン助成制度」（予算約180億円）を創設したんです。

この制度を元に、
九州各県が旅行関連会社に割引商品の企画・販売を依頼し、
旅行関連会社は割引額とキャンペーンの一部費用を助成金として受け取れる仕組みなんですね。

この観光復興キャンペーンを「九州ふっこう割」という名称に統一して、
九州への旅行は最大70％を国が補助してくれる、
というのが「九州ふっこう割」なんですね。

この「九州ふっこう割」はいつ、どれくらい安くなるかというと、

実施期間は2016年7月〜12月末までで、
早期に観光客を呼び戻すため、

第一弾である７〜９月の割引率が高くなっており、

最大70％割引（熊本・大分）

最大50％割引（福岡・佐賀・長崎・宮崎・鹿児島）

第二弾である１０〜１２月は割引率が下がるんです。

そしてどんな旅行が割引きになるのかというと、
次の4つの旅行商品に対して割引を行うそうで、

１、「宿泊旅行」・・・ホテル・旅館・民宿などの宿泊代金を割引

　　割引上限金額：宿泊のみの場合・・・1予約につき最大2万円

２、「交通付き宿泊旅行」・・・旅行会社が販売するパックツアーの旅行代金を割引

　　割引上限金額：旅行ツアーの場合・・・1泊2日以上2万円、2泊3日以上3万円、2県以上訪れる場合は3.5万円

３、「日帰り旅行」・・・旅行会社が販売する日帰り旅行を割引

４、「有料体験プログラム」・・・アクティビティなどの体験プログラムを割引

またどこで申込・購入できるのかというと、
大きく分けて、次の3通りなんです。

１、インタ―ネット販売旅行商品（旅行予約サイト）
　　九州ふっこう割の在庫状況一覧は→http://travelersnavi.com/coupon/kyushu-fukkouwari-zaiko

２、旅行会社販売旅行商品（店頭販売など）

３、九州ふっこう割宿泊券（コンビニ設置端末・専用WEBサイト）

　　主要コンビニに設置してある端末や、専用WEBサイトで購入できます。

そして高速道路では「九州観光周遊ドライブパス」といって、
ETCカード番号・利用開始日を事前に登録しておくと、
九州地方の高速道路が定額料金で乗り降り自由・乗り放題となるおトクな割引プランなんですね。

2つのプランから選べて、

１、九州エリア乗り放題

連続する最大3日間、九州周遊エリアでの走行が定額で乗り放題となり、
主に九州内から利用する人向けの割引プランで、

・軽自動車（二輪車を含む）５２００円

・普通車　６５００円

実施期間中は同一のＥＴＣカードにつき３回までだそうです。

２、往復料金セットプラン

連続する最大4日間、指定発着エリアからの1往復分＋九州周遊エリアでの走行の乗り放題がセットで定額となり、
九州外の地域から利用する人向けの割引プランなんです。

(1)各発着エリア内の対象ICから乗り放題エリア内の対象ICまでの往路走行

(2)乗り放題エリア内の対象ICがご利用期間内で自由に乗り降りできる周遊走行　

(3)乗り放題エリア内の対象ICから各発着エリア内の対象ICまでの復路走行

※ 往路走行・復路走行では、途中のICで乗り降りすることはできません。
ただし、通行止めにより途中で高速道路を降りる場合を除きます。

申し込みは、
「九州観光周遊ドライブパス」→http://www.michitabi.com/roundtour/kyushu1607/

と、かなり割安で九州の良さを堪能できるんですが、
こんな問題も３つぐらいあるんですよ。

１、実は早い者勝ちでクーポンをGETしたらすぐ予約すること。

多分、消費者もホテル・旅館側も一番困ったであろう事はコレと思うんですが、
今回のクーポンですが、
獲得してもそれでクーポンが”確定”した訳では無いんですね。

“枚数が限られている”ので、早く利用しないと「クーポン終了」になってしまいます。

ちなみに楽天トラベルに書いてある注意事項はコチラです。
・各クーポンには利用上限枚数（予約成立順）が設定されています。
・クーポン獲得済みであっても利用上限に達した場合はご利用いただけません。
・コンビニ等で発売される九州ふっこう割旅行券との併用は出来ません。
・【楽天トラベル 九州ふっこう割クーポン問い合わせ窓口】050-2017-8997（平日 9時～18時）

２、電話で予約すれば大丈夫なんじゃないかって思っている人もいる。

メディアの情報は知っているけれど、じゃらんnetや楽天トラベルって言うサービスを利用した事が無かったり、
あまりネットリテラシーが無い方などは まだまだ非常に誤解されている方も多くいるんです。
もちろん、
電話で予約をしても値引きにはなりませんのであしからず。

３、6/30までに予約した人がクーポンGETさえすれば値段が引かれると思っている。

コレは予想外で、
例えば5月に7/7（仮）の予約をしていた方が、
7/1にクーポンをGETしたら当日値段を引いてくれるんでしょ？って言う問い合わせが実際にあったそうで、

全然そんな事も無く、
この場合ちゃんとキャンセルしてからクーポンを利用して予約を取り直さないといけないんです。
今後、
こういう方からの問い合わせがある可能性があると思いますので、
念の為、宿側も心構えとして持っていたいですね。

また「VISIT熊本県」と言って、（http://kumamoto.visit-town.com/）
「九州ふっこう割　熊本宿泊券　第一期」の購入サイトなんです。（すでに完売）

7月20日から9月30日に熊本県に宿泊する人を対象に、
1枚5千円の宿泊券を70％割引の1500円で、1人6枚まで購入できるのを販売していたんですが、

発売開始直後からつながりにくい状態になったんです。
購入ページに入れないとか、
うまく、購入枚数を指定できても決済ページに進めない、などの事態になって、

システムズの担当者は、
「熊本県を応援したいというお客様に、ご不便をかけてしまい、申し訳ないです」と。

こんな「九州ふっこう割」を販売している旅行関係の会社では、
完売しているところも多いんですが、
本当に困っている人のところへに恩恵が行くのか心配しますね。

どうせやるなら、

熊本県と大分県限定で2年くらいず〜っと20%offの方が良いように思うのですが・・・。