「ロードスターRF」久しぶりにすごく欲しいと思える車?
25年ロードスターをつくり続けたマツダは素晴らしい。
そしてマツダは自分たちが思ってる以上にいろんな引き出しを持っているんですね。
この「ロードスターRF」久しぶりにすごく欲しいと思える車ですよ。
クローズの状態でサイドから眺めると、
ルーフからテールにかけてなだらかなラインを持ったファストバックスタイルなんですが、
ひとたびオープンにすると、
可動式のリアルーフがせり上がり、
アルミ製のルーフパネルをシート背後に収納して再びタルガトップ風に残るんです。
オープン時のフォルム、
そして印象もクローズ時のソフトトップ・ロードスターとはまったく別のクルマのようなんです。
垂直なリアガラスも同時に収納されるので、
頭上の解放感と後方の風の流れは充分に感じられそうですね。
クローズ時には、
空力的に威力を発揮するティアドロップ型のキャビンは、
ソフトトップ同等のヘッドクリアランスが確保されているんです。
全高が5mmだけ高くなったものの全長及び全幅はソフトトップとまったく同じで、
可動式のリアルーフ部分とオーバーラップする分だけ開口部は小さくなっているものの、
トランク容量もソフトトップモデルと同じ130ℓが確保されているんですね。
トップ開閉のメカニズムは、
NC型と同じくドイツのべバスト社と共同開発したものなんです。
基本的にはRHTと同じ4ピース構造で、
リアデッキカバーがファストバックの形状になったんですが、
実績もあり信頼性が高いのみならず、
NC型ではラッチ部分がマニュアルだった部分などもフルオート化され、
10km/h以下ならスイッチひとつで開閉可能になっているのもすばらしいです。
軽快な走りのプリミティブでカジュアルな性格のソフトトップに対し、
より質感の高いフォーマルなRFという位置付けもあって、
内装もよりソフトタッチなナッパーレザーを採用するなど質感を高めているんです。
吸音タイプのヘッドライナーやリアホイールハウス内の、
遮音材の採用などクローズ時の静粛性も向上させているんです。
ソフトトップモデルの開発と平行してほぼ同時進行で作り上げられただけに、
インテリアのディテールは基本的には共通なんですが、
異なるのは、
センタークラスターの空調コントロール脇に設けられたリトラクタブルハードトップ開閉スイッチと、
トップ開閉状態をアニメーション表示するメーターパネル内の4・6インチマルチディスプレイを
採用しているくらいなんですね。
搭載されるエンジンは、
欧州仕様だけが1・5ℓと2ℓの選択なんですが、
日本国内や北米仕様は2ℓの「SKYACTIV-G2・0」のみなんです。
トランスミッションは、
6速MT、または6速ATを選ぶことができるんです。
ルーフ部分の重量増とRFのフォーマルな性格上、
よりトルクのある2ℓエンジンが選ばれ、
国内仕様にはなかった17インチタイヤを含めた、
専用のサスペンションチューンが施されるとのことだそうです。
●ロードスターRFの予想諸元は、
全長 3915mm
全幅 1735mm
全高 1245mm
ホイルベース 2310mm
エンジン 直4DOHC
排気量 1998cc
最高出力 157ps/6000rpm
最大トルク 20.4Kgm/4600rpm
トランスミッション 6MT/6AT
車重 未公表
予想価格 320万円
販売日 2016年10月頃?
「ハードトップと2ℓエンジン採用による前後の重量増で、1%程度の差がありますが、
かなりいいバランスに収まっています」
とは4代目ロードスター開発主査の山本氏の言葉ですが、
どんな走りを見せるのか?
「ロードスターRF」の期待は高まるばかりですね。