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「ブラタモリ」加藤清正やりすぎ熊本城と水の国はこだわりなの?

我が郷土熊本に「ブラタモリ」のタモリと桑子真帆がやっと来たみたいですね。

加藤清正が丹精込めて築いた熊本城への、“やりすぎ”なほどのこだわりを探ったり、

“火の国”ばってん(だけど)熊本は地下水が豊富だから“水の国”なのかと疑問に思ったりと、

 

なかなか我が郷土のポイントを突いているみたいですが、
城内の一木一石、一塊の土にいたるまで加藤清正の霊がこもっていますから、
熊本城が「やりすぎ城」と言われるのはもっともなことでしょうね。

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そもそも
「火の国と言われる熊本人は我が強く、素直に服従などはしない」んですね。

 

だからなかなか統治が難しい。
誰であれば任せられるのか、
そう考えていた豊臣秀吉加藤清正は言ったんです。

「肥後の国を武力で服従させようとしても、無駄だ。慈悲の心を持って接すれば、自ずと服従するだろう」と。

 

その言葉に秀吉は感嘆し、肥後の国の半分19万石を加藤清正に任せたんですね。
そして、
大規模な治水事業により熊本の民が豊かになるように努力をして熊本城を作り出すんです。

 

熊本城の特徴として、
何よりも一番目につくのは幾重とも知れぬ巨大なる石垣ですよね。

「武者返し」と呼ばれることで有名な石垣が途中から垂直になっていることで、
ハシゴをつかっても最上段まで来れないようにしているんです。

この石垣は三百三十有余年、
数度の大地震や台風など風雨にも微動だにせずに盤石の固きを保っていますね。

 

また城の西南方には、
花岡山、段山、藤崎台などの丘陵が連なっているので、
その方面の防御策として坪井川、井芹川の合流点の付近に多くの寺院を集め、
「いざ合戦」という場合には、
この寺の墓石を川に埋めて氾濫させる方法を考えていたそうですよ。

 

また城内から八方に通じた凹道は兵糧運搬のため用いる軍道で、
そして城中の石垣を絶対直線には作らず、右に左に、曲がり曲がった道は、
攻めるに難く防ぐに容易な、いわゆる二段がまえの戦法によって構築されているんですね。

城の一の門と二の門との間にある方形の広場である「桝形」を、
当時の熊本城は外掘りから天守閣に行くまでには、5回の枡形を通る必要があったそうです。
これなどが軍事評論家から見ても、
あきらかに「やりすぎ」ぐらいな城と言われたらしいですよ。

 

また城中に井戸百二十余個を掘って用水の便を用意し、
楠、榎を植えて籠城の日の薪炭に備え、刀の目釘には良質の竹を移植したり、

城内屋内の畳の中に芋殻(ずいき)を敷き込み、銀杏樹を植えてその実を暗室に貯蔵するなど、
実に至れりつくせりの築城技術は、今なお色んな研究家が感嘆してますよね。(さすが加藤清正だ!)
  

この技術は「やりすぎ城」と言われるくらいで丁度よく、
西南の役において充分発揮されて、
政府軍が約2ヵ月籠城し、あの勇敢決死の薩摩軍をものの見事に食い止めたことは戦史によってもわかりますよね。

 

鹿児島に退却する西郷隆盛はこんなことを言ったそうです。

「政府軍に負けたのではない。清正公に負けたのだ」と。

そんな熊本城をタモリと桑子真帆はどんな表現をするんでしょうね。

 

それと、
タモリ加藤清正が広めたという馬料理は食べたのかな?

 

ところで、
私も小学生の頃、熊本城探索をしたことがあるんです。

兄と従兄と3人で爐方門 の手前にある備前堀(水が無い時ですが)に降りて、
当時は高さ1、5mぐらいの洞窟があったんですね。
そこに懐中電灯を照らしながら入って7~8m進んだところで、

突然置き去りにされて、
暗闇の恐怖と孤独の恐怖でワンワン泣きながら洞窟から出たことを、
今さらながら思い出しましたよ。

以前はそんな洞窟を幾つも見ましたけど、
今はどうなっているんでしょうね。

   

それから、
阿蘇の地下水が流れ、水に困らない熊本は「火の国」だけど「水の国」と呼ばれて良いでしょうね。

水道水源の全てを地下水で賄う人口約74万人の熊本市
これは人口50万人以上の都市としては日本唯一、世界でも稀少な都市となっているんです。

 

だから熊本地域で地下水を守り伝えていくことが不可欠ですから、
市町村の枠を越えて地下水保全の取り組みを行っているんです。

この熊本地域で行う地下水保全の取り組みが世界で高く評価され
「2013国連“生命の水”最優秀賞」を受賞したんですよ。

 

熊本地域の水循環は独特なんです。
年間降水量約2,000ミリメートルの熊本地域に降る雨は約20億4千万立方メートル。
うち3分の1が蒸発し、3分の1が川となり、残り3分の1の約6億立方メートルが地下水となり、
渇水時でも熊本市に断水の経験がないのはこの水循環に秘密があるんですね。
 

阿蘇火山は、約27万年前~約9万年前にかけて4度にわたる大火砕流噴火を起こし、
その火砕流が厚く降り積もり、すきまに富んだ水を育みやすい土台ができあがったんですね。
 
そして約420年前、
肥後に入国した加藤清正が白川の中流域などに多くの堰と用水路を築き水田を開き、
特に白川中流域(大津町菊陽町など)の水田は通常の5倍~10倍も水が浸透するんです。

水が浸透しやすい性質の土地に水田を開いていったので、
大量の水が地下に供給され、ますます地下水が豊富になったんです。

 

だから熊本の水は蛇口をひねればミネラルウォーターなんですよ。

「硬度73」ぐらいで軟水の部類にはいり、
健康を保つのに不可欠なカルシウムやカリウムなどのミネラル成分がバランス良く含まれており、
健康やおいしさに貢献していますし、
血管の柔軟性を保つ効果があるとされるケイ素も豊富に含んでいるんです。

 

つまり、
水道水でありながら、実は天然のミネラルウォーターそのものなんですよ。

私なんかも県外の水を飲んだことがありますが、
熊本の水になじんだら、まず他の地域の水道水は飲めないですね。

 

ただ地下水の減少の心配もあるんです。
現在の熊本地域の地下水位は長期的な低下傾向を示していて、
江津湖などからの湧水量も減少しているんです。

 

地下水減少の原因として、
・都市化によるかん養域の減少
・白川中流域での農地(水田)の減少
・地下水採取量の増加  など

 

だから地下水量を保全するために、
近隣町村と森林整備協定を結び、水源かん養林の整備に取り組んでいますし、

近隣の大津町菊陽町等と協定を結び、
生産調整で転作した水田で水張りを行う農家に対して助成金を交付する制度を創設し、
地下水をかん養しているんです。

 

また熊本市は、九州のなかでも家庭で水を使う量が多い都市ですから、
平成26年度からは目標値を218リットルとして節水に取り組んでいるんです。

 

あなたも節水へのご協力をお願いしますね。

 

話は変わりますが、
ブラタモリ」の桑子真帆は3月までの放送分で卒業するんですね。

 

そして現在、福岡放送局に勤務する近江友里恵が担当するそうで、
不安や緊張もあると思いますが、

 

タモリはきっと何でも受け止めてくれますから、

肩肘張らずに自由にやってみてくださいね。

 

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