美ビルド・ネットの熊本はてな?

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水木しげるさん死去いよいよ妖怪の御大になられるのですね。

戦争で腕を失っても、悲観せず素晴らしい作品を残して下さいましたし、
さまざまな妖怪に会わせてくださって、ありがとうございました。
水木しげるさんがいなければ夜も暗闇も墓場も味気ないものだったかもしれませんね。
 

漫画家の水木しげる(本名武良茂=むら・しげる)さんが、
11月30日多臓器不全で東京都内の病院で死去されました。
93歳だったそうです。

 

じつは「ゲ ゲ ゲゲゲのゲー」の歌詞でおなじみのアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の主題歌を歌われていた、
熊倉一雄さんも10月12日に亡くなられており、
また、同じく『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメに出演していた、
声優の白川澄子さんも11月25日に亡くなられており1つの時代が終わった気がしますね。

 

みなさまにお悔やみ申し上げます。

 

水木しげるさんと言えば、
あなたもすぐに思い浮かべるのは『ゲゲゲの鬼太郎』だろうと思います。
この「ゲゲゲ」の由来はもうあなたもご存じですよね。

 

水木しげるさんの幼い頃の呼び名からきているそうで、

水木しげるさんが幼少の頃、
言葉がうまく発音できずに「げげげる」と言ってるように聞こえたそうです。
それであだ名で「ゲゲゲのしげる」「ゲゲル」と言われたとか。

 

そして、発表当時は『墓場の鬼太郎』というタイトルだったのですが、
アニメ化が決定したときに「墓場」という名前が忌まれたので、
作品中で虫たちが歌う「ゲゲゲの歌」から『ゲゲゲの鬼太郎』と改題され、

 

当初、作品中の「ゲゲゲの歌」は「ゲゲゲゲゲゲゲゲ…」というものでしたが、
中盤以降からはアニメの主題歌同様に「ゲッゲッ ゲゲゲのゲ」と変更されたんですね。

 

ちなみに、
フランス語では「Kitaro le repoussant」というタイトルで販売されてますが、
これを日本語に戻すとトンデモない意味になるというんですね。

 

「Kitaro le repoussant」のrepoussantは気分が悪い時に使う単語で、
日本語で言う「おどろどろしいゲゲゲ」が「今にも吐きそう…ゲロゲロ」と訳されてしまったそうで、

 

フランスではゲゲゲの鬼太郎はゲロゲロ鬼太郎で、
ゲゲゲの女房はゲロゲロの女房と日本とは相当意味が違って知られてることになるみたいですよ。

 

日本ではあたりまえの会話が、
フランスではゲロまみれという意味になるので、

食事中にはオススメできない内容になるみたいなので、
あなたがもしフランスに行く機会があるならば是非とも試してみてくださいね。
(その際テロには用心して)

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この『ゲゲゲの鬼太郎』の中に「ねずみ男」が登場するのはご存じと思いますが、
もしかすると、この「ねずみ男」こそが影の主役ではないかと思ったりもするんですね。

 

というのは、
ねずみ男」は私利私欲追求でえげつなさは限度を超えて、
鬼太郎をはじめ仲間たちが何回も煮え湯を飲まされたのはご存じのとおりですね。

 

鬼太郎が仲間と遠路はるばる出向いていったら、
長年眠っていた妖怪を「ねずみ男」がわざわざ起こしたり、

静かに暮らしていた妖怪に、
ねずみ男」が利益になりそうな悪事をしかけたりもしますね。

 

それどころか、
鬼太郎が妖怪と戦っている途中で、
いとも簡単に鬼太郎を裏切り妖怪側につくこともあるんですよ。

 

でも、この「ねずみ男」の存在が、
日本人の昔ながらの妖怪観と鬼太郎の勧善懲悪の世界とを両立させているんですね。

 

ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪のほとんどは、
日本のどこかで古くから存在が語り伝えられ、
神秘性を持ち、中にはその地域の守り神とされるものもいましたね。

 

一方で子供たちは鬼太郎が妖怪といかに戦って勝つかを毎回楽しみにしているんです。
このジレンマに「ねずみ男」がいることにより、
「いちばん悪いのはねずみ男」という構図が生まれるんですよ。

 

つまり、
新しく登場する妖怪は元々は悪者ではないが、
ねずみ男」のせいで正義の味方鬼太郎と戦うことになるため、
戦いの後にさほど悪い印象は持たれないんです(あなたはどうだったですか)

 

さらに鬼太郎は毎回妖怪との戦いにあざやかに勝利し、
何度裏切られても「ねずみ男」をいつの間にか許してしまうため、

 

鬼太郎は強さと正しさに加えて、
限りない優しさまでも兼ね添えていることが子供たちに伝わるんですね。

 

ねずみ男」は妖怪と鬼太郎の両方の引き立て役だったのかもしれませんよ。
という意味で影の主役ではないかと思った次第なんですよ。

 

ところで、
水木しげるさんは漫画だけでなく本も書いておられます。
その中の一冊に『水木サンの幸福論』のなかで、

 

「何十年にもわたって世界中の幸福な人、不幸な人を観察してきた体験から見つけ出した、幸せになるための知恵」
として七か条にまとめられています。

 

幸福の七カ条

第一条
 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

第二条
しないではいられないことをし続けなさい。

第三条
 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

第四条
 好きの力を信じる。

第五条
 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

第六条
 怠け者になりなさい。

第七条
 目に見えない世界を信じる。

 

人生の先輩からの貴重なアドバイスとして心の片隅にとどめておきたいし、
亡くなった今としては遺訓としたい七か条ですね。

 

合掌。

 

 

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