北の湖理事長が死去 現役時代は悪役だったけど悪口を言う人はいなかった？
最後の言葉が白鵬の猫だましに苦言だったのが・・・。
こんな急に亡くなるなんて・・・。
相撲協会の大変な時を守ってくれたなぁとつくづく感じる北の湖理事長。
１１月２０日、直腸がんによる多臓器不全のため、
福岡市内の病院でまだ６２歳だというのに死去されました。
お悔やみ申し上げます。
北の湖理事長が亡くなられて思うことですが、
何だかお相撲さんは亡くなるのが早すぎるよ・・・なんて、あなたも思いませんか？
たとえば、最近の横綱経験の人たちでは、
隆の里：５９才、
琴桜 ：６７才、
玉の海：２７才、
大鵬 ：７３才
柏戸 ：５８才、
朝潮 ：５８才、
若乃花：８２才、
鏡里 ：８０才
平均逝去年齢は６３才なんです。
貴ノ花：５５才、
大麒麟：６８才、
栃光 ：４３才
北葉山：７５才、
若羽黒：３４才、
琴ヶ浜：５３才、
松登 ：６１才
大内山：５９才、
三根山：６７才
平均逝去年齢は５５才なんですよ。
やはり体型は影響してくるみたいですね。
力士のあの体型というのは必然的に脂肪を溜め込む必要がありますので、
若いときはまだいいですけど、
引退してからあの体型で暮らし続けると心臓への負担がだんだん重くなってくるんですね。
まだ若い現役力士ですら心臓に異常をきたすことがあるのにですよ。
かといって、
急いで痩せすぎると今度は急激な体型変化に体がついていけなくなってしまうみたいで、
時間をかけてゆっくりと体を慣れさせながら痩せていくのが良いらしく、
ベテラン親方の中には、
何十年もかけて100キロ切りをするダイエットをしたアンコ型力士もいるんです。
また、
生活習慣も影響はあるんでしょうね。
とにかく現役時代は高カロリーのものを食べ続けて体を大きくしますから、
引退後もその生活が抜け切らず現役時代と対して変わらないような超大柄体型のままの親方もいますよね。
引退してから10年以上も経っているのに大柄体型のままなので、
今すぐ医者に診てもらいながらダイエットをした方がいいのでは、と思う親方もいますね。
1940年代に活躍した九ヶ錦という力士は1913年5月15日生まれの方ですが、
98歳の現在も元気に隠居されていると聞きます。
力士だからといって、
必ずしも早死にというわけでもないようですが、
相撲界での80歳は一般人の100歳に相当するなんて話もどこかで聞きましたが・・・。
北の湖理事長の場合は、
3年前にも大腸ガンの手術で入院して人工肛門をつけたと言われ、
そして、
一昨年暮れにも同様の疾患で入院してるんです。
名古屋場所では7日目から休場して検査入院しましたが、
転移したのではないかともささやかれるほどだったんです。
それに糖尿病も患っており、関係者は非常に心配してたみたいなんですね。
相撲人気が盛り上がり、再び相撲ブームが訪れている中だったのに・・・。
ところで、
北の湖がまだ現役横綱の時、
私たちお茶の間からみる北の湖は悪役に見えましたね。
美男力士の貴ノ花や若乃花をやっつけて、
肩を揺すって花道を歩く姿がふてぶてしいといわれ、
負かした相手に手を貸さなかったことも批判されていたし、
輪島が衰えた７８年（昭５３）からは優勝を独占し始め、
強すぎて憎らしいといわれていたんですね。
７８年（昭５３）９月場所では５連覇を達成し、
この年、大鵬の８１勝を破る年間最多勝８２を記録したんです。
当時の北の湖は、
「横綱は負けてはいけない、優勝は横綱から出なくてはいけない」
という信念は、みじんも揺るがなかったんですよ。
そして、
大鵬は何がなんでも絶対王座を死守した横綱だったのに対し、
北の湖には、次の横綱を育てるという意識が強かったそうで、
相撲界全体を考えた横綱として、協会の評価は高かったそうですよ。
だから、
現役時代は悪役だったけど悪口を言う人はいなかったんです。
それから、
北海道の壮瞥町に「横綱北の湖記念館」があるそうです。
http://www12.plala.or.jp/k-hirao/kankou/24_06.html
ここには史上最年少で横綱に昇進し大相撲で２４回も優勝など、
角界に数々の記録を残した、
昭和の大横綱、北の湖を記念して１９９１年に建設された資料館があるんですが、
今度北海道に行く機会があったらぜひ行きたい場所になったみたいです。
北の湖理事長の死で相撲協会では次期理事長をめぐる暗闘があるかもしれませんが、
もう北の湖理事長はこの世に未練はなかったと思います。
本当にゆっくり休んで、安らかにしてくださいね。
強い相撲を見せてくれて本当にありがとうございました。
合掌。
●関連記事
