動物園で大人は「生きた」癒しを得られるの?
「動物園は子供のための娯楽施設」と決め込んで、
大人になってからは一度も足を運んでいないというのは私だけではないでしょうね。(前は通りましたが)
でも最近、動物園は大人でも楽しめる、
いや、大人だからこそ楽しめる場所ということで見直されているんですよ。
上野動物園などを運営する東京動物園協会が「動物園の楽しみ方」に関する調査結果を発表したんです。
それによると、
大人が動物園に行きたくなるのは、癒されたい気分の時が多いそうですよ。
調査は、
動物園に行ったことのある20歳―35歳の未婚男女200人と、
20歳―49歳の既婚で子ども(12歳以下)がいる男女200人を対象に実施されたんですが、
回答者全員に、どのような気分の特に動物園に行きたいと思うか尋ねると、
「癒やされたい」(39.8%)がトップで、
以下
「珍しい動物を見たい」(34.3%)、
「子どもを喜ばせたい」(31.0%)
が続いたんです。
動物園に行って見たいと思う動物のランキングは下図のような結果です。
あなたの好きな動物、この中にありましたか?
またストレス女子にもおススメみたいで、
「動物園で過ごす休日」をより一層楽しめるコツは、
まず、
入場したら真っ先に調べたいのが「餌やりタイム」だそうです。
動物たちは餌をもらえる時間をよくわかっているので、
この時間の前になれば活発に動きがちです。
せっかく来たのにじっと寝たまま……という可能性はグッと低くなります。
それに、
餌を元気に食べるイキイキとした姿は、やっぱり動物園ならではの醍醐味ですね。
そして、
動物を見るときは、まず「案内板」を読むんだそうです。
子どもの頃はスルーしがちだった人が多いと思いますが、
動物の特徴や出身地、名前の由来などを知った上で見ることで、
楽しさがグッとUPしますよ。
また、案内板を読んでいざ動物を見るときには、
1頭に注目することがおススメとのこと。
漠然と「サルがいっぱい」「ゾウがたくさんいるー」というのではなく、
なんとなく気になった1頭に目をつけて追ってみてください。
ぼーっと全体を見ていては気付かない動きを発見できたり、
他の動物との関わりを見て人間の社会を比較したりと、
大人ならではの楽しみ方には最適な着眼点なんですよ。
やはり、
テーマパークのアトラクションやパレードからは感じられない
「生きた」癒しを得られるのが動物園の魅力ですね。
疲れたあなた!
日々の人間関係を忘れて心の羽根を伸ばせるスポットとして、
いかがですか?
それから、
動物園での大人の楽しみ方というのが3つあって、
●大人の楽しみ方その1 情報収集
あるTV番組で犬が水を飲むときに舌をどのように使うのか、
がクイズになっていたんですね。
答えは「舌を外側に曲げ、スプーン状にして飲む」でしたが、
よく目にする「水を飲む」という行動にも、
知られざる犬特有の生態があったのだと、気付かされるんです。
そんな知識を得た上で、
実際観察してみることはそれまでと違った楽しさと発見を運んでくれますよ。
あなたも動物園に出かける前には、
是非、知的好奇心をかきたてておきましょうね。
各施設のホームページを始め、全国の動物園が検索できるサイトや、
動物の生態に関するサイトなど多くは、インターネットから情報収集できます。
動物について興味の向くままに調べていくと、
自然とどんな動物の何を見て、
何を知りたいのかという自分なりのポイントが絞れてきます。
例えば、
一種の動物について知識を深めるもよし、
様々な動物の尻尾の形を見比べるもよし、
えさの食べ方の特徴を観察するもよし。
きっと、自分だけの楽しみ方をコーディネートできるはずですよ。
●大人の楽しみ方その2 オリジナルプランを練る
「あ、ライオンだ。オスとメス1頭ずつね。はい。じゃ、次トラ行こうか」と、
単に動物がそこにいることを確認して回るだけでは、楽しさも半減です。
見た動物の数が問題ではないんです。
まず入園したら園内地図やパンフレットをチェックし、
どのように回るのか計画を立てましょうね。
ほとんどの場合、順路が設定されていますが、
見たい動物や混雑具合に応じ、自分で設定するのが大人流ですよ。
また、
えさの時間や赤ちゃんが生まれたなどの最新情報も早めにゲットしておくと、
計画が立てやすくなるんです。
ちなみに、
動物が最も活発に動くのは、開園直後からお昼まで。
寝室から出たばかりの時には動物同志で挨拶をしたり、
縄張りの点検をしたり、
運動をしたりする姿を見られます。
団体客が多いのも午前中のこの時間ですが、
ほとんどの場合、
順路通りに進むので、
まずは、
最も行動を観察したい動物に直行するのもひとつの手ですね。
●大人の楽しみ方その3 ひとワザ加えた動物の見方
動物によっては、檻ではなく広大な運動場にいる場合もあります。
そんな時役立つのが、双眼鏡です。
キリンの反芻する口元や、
ゾウの鼻の使い方など細かいところまで観察できます。(鼻くそはありませんが)
また、種目や生息地などの説明板を、
より理解するためにはポケットサイズの世界地図や動物図鑑が頼りになるんです。
環境による体のつくりの違いなど、細かな観察ポイントも見えてきますよ。
また細部に着目して、見比べてみると、新たな発見があるんです。
例えば
ひずめの形。
よく説明板に「奇蹄目」とか「偶蹄目」と分類されていますが、
要は蹄の数が奇数か偶数かの違いです。
実は、一度胃に入れたものを再び噛み直す「反芻」という消化システムは、
偶蹄目だけのもので、
蹄が偶数ならば、是非、もぐもぐする口元も併せて見てみましょうね。
こんな感じで単に見るだけではない、発見する喜びが大人の楽しみ方なんです。
あなたがお住まいのところも何ヶ所か動物園があると思いますが、
私は熊本県に住んでいますので、
熊本県にある動物園を3ヶ所紹介しときますね。
☆阿蘇ファームランド ふれあい動物王国
屋内外に施設があり、カピバラやマーラ、フラミンゴなどの動物たちのほかに、
ミミズクやイグアナ、さまざまな種類の昆虫たちもいます。
羊やうさぎ、ハリネズミ、デグーなどの動物に触ったり、
アルパカやビーバー、ハナグマ、フラミンゴなどの動物たちにえさをあげたりすることができます。
また、リスザルなどが行き来する様子を下から眺めることができる空中トンネルや、
ヤギさんタワーなど、屋外にある施設も人気なんです。
・入園料
【大人】(中学生以上) 900円
【小人】(3歳~小学生) 600円
【アクセス】 [電車] JR赤水駅より車で10分 [車] 九州自動車道熊本ICより約40分
【駐車場】 あり(3150台)駐車料金は無料です。
【開園時間】 9:30~17:30
☆カドリードミニオン
テレビ出演で有名になったチンパンジーのパンくんがいるんです。
パンくんのグッズや、パンくんハンバーガーなども売り出されるほどの人気です。
2011年にオープンした「カドリー・シアター」では、
パンくんやジェームズなど、過去のみやざわ劇場の作品を上映しているので、
昔のパンくんの姿を観ることもできますよ。
・入園料
【大人】(高校生以上) 2,400円
【小人】(小中学生) 1,300円
【幼児】(3歳以上) 700円
【アクセス】 [電車] JR阿蘇駅より徒歩で15分 [車] 九州道熊本ICより車で50分
【駐車場】 あり(1200台)駐車料金は無料です。
【開園時間】 [平日] 9:30~17:00 [土日] 9:30~17:30
120種800匹の動物たちを飼育しています。
動物だけでなく、約800種5万点の植物が育てられていたり、観覧車などの遊具があるのも魅力です。
植物のゾーンでは季節ごとの花を楽しむことができ、
熱帯植物や亜熱帯植物が展示されている「花の休憩所」や、
植物のことなら何でも答えてくれる「緑の相談所」などの施設もあります。
遊具は、10円~300円で利用することができるんです。
・入園料
【大人・高校生】 300円
【小・中学生】 100円
【住所】 〒862-0911 熊本県熊本市東区健軍5-14-2
【アクセス】 [電車] 市電「健軍行」で動植物園入口下車徒歩10分
【駐車場】 あり(1332台)
駐車料金は、平日は無料、土日祝日は1台1回につき、軽・普通・中型自動車200円、
大型自動車(定員30名以上)1,000円です。
【開園時間】 9:00~17:00
殺伐とした今の世の中で、
赤ちゃんを見るとつい顔がほころぶように、
あなたも動物園で無邪気な動物をみると、
きっとあなたの心も癒されますよ!
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