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65歳雇用制 65歳まで働かなきゃいけないの?

65歳になってまでまだ働かなければいけないのか、
という意見もあれば、
65歳まで仕事があることが幸せだという意見もあります。

 

価値観の問題ですけど、
65歳まで雇う事が出来るということは派遣が増えてコストを削っていることも一因かも。

 

と、思いますが、
今日のニュースに希望者全員が少なくとも65歳まで働ける企業の割合は72.5%と、
前年比1.5ポイント上昇したといのがありましたが、

その記事のコメント(715件)の一部を引用すると

 

・65歳まで働けても生涯賃金は大多数の人は今までより上がりません
 毎年受け取る給料や退職金を減らすことで金銭の調整を考えられているでしょう

 

・都市圏では社員は高齢になっても満員電車に乗るので気力と体力が不安になる
 60歳定年で年金をもらえる時代の方が生活は圧倒的に豊かですよ

 

・60歳以上の待遇がどうなってるかのほうが気になるなあ、
 親父が65まで働いてたけど還暦以降は給料半減だったからね。

 

・60以上で再雇用で働いてみえますが、
 我々と同じ仕事をしていても定年前とは給料が全く違うそうです。
 年金も当てにならないですから、働かなければならないのは分かるのですが…
 あからさますぎるなと、感じてしまいました。

 議員の方々は定年過ぎたような年齢が多く感じますが、
 正直あの人たち仕事してないように見えるのに定年なくて高給取りなんですよねぇ…

 

・私の会社も再雇用という形で65歳までは働けますが、
 実態は給料は半分に落ち 週の半分以上出勤せず 当然出社時の仕事も激減
 他の従業員の負担にしかなっていない意味があるのか?と思う

 

・現在の80歳は55で定年し、
 年金生活してたから身体を酷使してないので長生きしているのですよね、
 65まで働いたら身体ボロボロになり長生きは出来ませんね。

 

・65歳まで働けるのは良いとして、60歳でも転職できる企業ってどのくらいあるんでしょう?
 「採用進む」って見出しになってるけど、言葉間違えてないですかね。
 ちなみに65歳まで働きたいなんて思ってる人はごく少数だと思います。
 働かないと生活ができない、っていうのが現状では。

 

・60代がどんな状況であれ、会社には若い世代をしっかり育成するシステムと
 「粘り強く、育つのを待つ」という姿勢を持っていてほしいなと思う。
 年輩者には自分が"若者"だったころの記憶がごっそりと失われている人が多い。
 会社の今も大切だけど、
 やはり未来は育成にかかってるんじゃないかと思う…信じたい。

 

・私の会社では65歳まで仕事ができるが、中小企業では嘱託社員になり賃金が下がります。
 役員のお気に入りに入らなければ体力的に厳しい部署に配属され退職される方が多くおられます。
 実際はやめろと言わんばかりの対応です。これが現実です。

 

・65歳というのは雇用している人間を引き続き採用するという意味で、
 外部から新規で採用するという意味ではないよね、
 雇用が増える、採用が進むという言葉に世間は誤解を生むよ。

 

・昨年、65で退職した人がいたけど
 『60~65の再雇用期間は給与半減で大変だ』と言ってた。
 『年金は当てに出来ないし、年金支給まで働くの辛いよ』とも。
 ある程度優遇されているであろうこの世代でこれだもの。。。
 僕らの世代は真っ暗だな。

 

・60歳で給料リセットされて
 60歳~63歳は新入社員と同じ給料
 63~65は契約社員です

 

・仕事を辞めた途端、生きがいが無くなった、居場所が無いとか認知症になったとか、、
 人間1番大切なのは、人の役に立っているという気持ちだと思います。
 今は気付けないかもしれないけれど、年を重ねてから何もする事がない生活ほど、
 孤独な事はないと思います。

 

・65歳まで雇用するという事はその5年間の間に入社するはずだった
 新規雇用が消えるという事でもある
 結局負担を負うのは若い人なんですね

 

・今は65才定年だが、今の若い世代が60代になった時には、定年は確実に延長されているでしょう。
 既に欧米では67才の国もあるし、70才になる可能性もある。
 そうなると、逆に40か50程度でいったん退職し、70まで第二の職業に変わる人が増えそう。

 

・うちの会社にもあるけど、あくまで再雇用の契約社員
 どんなに技術力があっても給料は事務の子より安い。
 またそういう人に限ってすっごい謙虚だから、その待遇にも
 一切文句言わない。見ていて非常に複雑。

 

いろいろな意見がありますが、
65歳雇用制でどこかに割を食う人が出てくるかもですね。

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そもそもこの雇用延長の背景には、
あなたもご存じのように年金の支給開始年齢の引き上げが関係しているんですよ。

 

4月から、厚生年金の報酬比例部分について、
その支給開始年齢が、60歳から65歳へと段階的に引き上げられ、
2025年には全員が65歳支給開始の対象となるんです(男性の場合。女性はその5年遅れ)。

 

そうなれば、60歳で退職した場合、
65歳で年金をもらうまで、5年間は「無収入」の期間が生じてしまいますよね。

つまり65歳までの雇用延長は、
その空白期間を埋めるための方策みたいなんですね。

 

ちなみに元富士通人事部で『若者を殺すのは誰か?』(扶桑社)などの著書もある城繁幸氏は、
65歳雇用延長について、
「財政のツケを企業に負わせるもので不合理だ」と批判している人もいます。

 

多くの企業が再雇用を選択した場合、
企業のコスト増はどれくらいになるのかというと、

 

経団連によると、
改正高齢法の影響によって、今後5年間で企業が払う賃金総額は、
2%=2兆円増えると試算。
いよいよ賃金カーブの見直しに着手したい意向みたいです。

 

いまだ年功賃金が柱となっている日本企業では、
年齢に合わせて自動的に毎年昇給する仕組みが多いですね。
賃金カーブは定年に向かって右肩上がりのカーブが基本ですが、

 

個々の企業にとって、
中長期的な成長が望めない中で、
どこかから雇用延長の原資を持ってくるしかないんですね。

 

これを賃金カーブの傾斜を寝かせることで、
特に40~50代の人件費を削り、60代に充てようというわけなんです。

90年前後に入社した40代半ばの「バブル世代」は、
どの企業の人員構成でも例外なく、最も膨らんでいます。

 

発想としては、
ミドルからシニアへ、企業における世代間の所得移転に近いかも。

 

単純なコスト増以外にも課題はあるんです。
企業にとっては社内の活性化もその1つで、

 

60歳以上の人間が居残る以上、どのポストに充て、どんな仕事を与えるのか。
「休まない。遅刻しない。でも、仕事しない。」
こういう高齢社員が一番困りますが・・・。

 

高齢者の雇用延長は、
一歩間違えれば、組織全体のモチベーション低下にもなりかねないですね。

 

そして年金支給の開始年齢も65歳で済むとは思えないようですよ。
すでに欧米では67~68歳に引き上げた国もありますし、

もしかすると70歳支給もありうるかも。
そうなれば、
連動して、企業の雇用延長の義務が70歳まで引き上げられるのは確実みたいなんですね。

 

この新しい制度はいくつもの問題点を抱えており、
それをわかっていないと老後に大きなリスクを背負い込むことになるかもしれませんよ。
また、再雇用された後は、職場での人間関係も難しくなります(実際感じている人も多いみたい)

 

厚生労働省の調査によると、
60歳を超えて正社員で雇用される人は全体の三分の一程度。
残りは嘱託職員や契約社員として雇用されているそうで、

実際、多くの企業が既にグループ内に人材派遣会社をつくり、
60歳を超えた社員をそこで再雇用、元の会社に派遣するということが行われているんです。
  

それによって、
現場の若い社員からは年配者として尊敬されるのではなく、
使えないスタッフとしてつらくあたられたり、
きつい仕事を割り当てられたり、

 

ひどい場合はそういった人たちだけを、
「追い出し部屋」に集めて自主退職へ追い込まれる可能性もあるんです。
(実際みたことがあります)
  

収入の激減だけでなく、
再雇用後の身分や人間関係も大きな悩みの種になりかねないんです。

 

同じパイを分け合うのですから、
同一社内でシニア×ミドル×若手の間での足の引っ張りあいや、
いじめが起きることも充分、予想されます。

 

しかし、こんな環境の変化があったとしても、
これまで勤めていた会社が再雇用制度を実施できているだけまだマシで、

中小企業の多くは生き残るのに必死で、
そもそも再雇用制度を取り入れる余裕などないはずなんです。
  
そういった会社に勤める人たちは、
60歳以降も働きたいと思ったら自分で再就職先を探さなければなりません。

 

しかし、
60歳でハローワークに通い、
職を得ることの難しさは改めて説明するまでもないでしょう。
(実際そうです。あったとしても意に反した仕事になるかも)

 

さらにこの制度の問題は65歳になると今度は完全に放り出されるという点。
平均寿命が延びた昨今、
日本では半数以上の人たちが65歳以上も働きたいと考えています。

 

しかし安易に65歳定年制度に乗ると、
65歳以降も働くという道はほぼ完全に閉ざされてしまいます。

 

50代のうちから別のコースを進み、
65歳以降も働ける道を確保しておいた方がいいということもありえますので、
事前に情報を集め検討していくことも大事かもですね。

 

娑婆は順番です。

 

今あなたが若い人だったら、

「年金?65歳再雇用?」

とピンとこないかもしれませんが、

いずれ自分の身に降りかかります。

その時、あなたも慌てないように今のうちにじっくり考えていた方が良いかも。

 

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