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警察は不祥事起こした警察官をなぜ釈放するの?

大阪府警箕面署に勤務していた36歳の男性巡査部長は去年12月、
数人の男と共謀して女性をホテルに監禁し、乱暴したとして今月7日に逮捕されましたが、

 

大阪地検は25日、この巡査部長と共犯とされる2人の男性について、
刑事処分の判断を保留し、釈放しました。地検は理由を明らかにしていません。

 

この事件では、
別の警察署に勤務する元男性巡査長も逮捕されましたが、
18日に処分保留で釈放されていました・・・。

 

と、ニュースで流れていましたが、
ここ3ヶ月間でも、
テレビで報道されたのだけでも40件を超える警察官の犯罪が起きているんですよ。
 殺人、強盗、強姦、強姦未遂、証拠隠滅、飲酒運転などなど・・・・・・

 

警察官による殺人や強盗殺人も目立っています。
今春には大阪府警の警察官が殺人、
今月は埼玉県警の警察官が強盗殺人を起こしているし、

また今月に入って愛知県の警察官が強姦未遂、
大阪府の今回の警察官複数が強姦した事件。

 

こんなのも捕まってる人間だけなので氷山の一角かもしれませんが、
意外と処分保留で釈放というのが多いみたいなんですね。

 

この処分保留の意味を調べてみると、
逮捕し勾留しているがまだ起訴されていない被疑者の嫌疑が
十分に認められないために処分を保留します。 というものらしいです。

 

ここでいう処分とは、
起訴するか起訴しないかということになります。

 

ですから、処分保留とは、
逮捕、勾留している被疑者を起訴するだけの十分な証拠はないが、
起訴しないという十分な理由もないので、
起訴するかしないか処分は保留します。
というものなんですね。

 

私たち素人には、なんかはっきりしない感じですが、

捜査は続行され、その後に十分な証拠が出れば起訴ということもあれば、
これ以上、無理だろうとなれば、不起訴ということもあります。

 

また処分保留と釈放は、セットで使われるのが普通です。
処分保留と釈放がセットで使われるのは、
そもそも処分保留になるのが、逮捕、勾留後だからです。

 

逮捕され、勾留したものの、
勾留期間中(逮捕から最長23日間)に起訴するだけの証拠が集められなかった。

 

これ以上、勾留はできない、
でも嫌疑なし、嫌疑不十分で不起訴の判断もできない。
だから、処分は保留して釈放します。
となるから、「処分保留で釈放」とセットで使われるみたいですよ。

 

また、
警察官の不祥事の際に名前が公開されませんよね。

 

その理由は、
氏名や顔写真が公表されると、
その後の社会生活が困難になる部分がどうしてもあります。

最も、本人が苦労するのは自業自得なのですが、
それによって社会からはじかれてしまった元警察官のその後が大問題なのです。

 

すなわち、警察で長年勤めていたわけですから、
例えクビになっても警察内部の情報・ノウハウを持っており、
それの悪用が可能な訳です。

にっちもさっちもいかなくなってしまえば、
“情報を売ろう”と考えてしまいますよね。
 

従って、不祥事を起こした場合、
出世が厳しくなるという率では他の職業より高いと思われますが、
クビになる可能性は低いと思われるんですね。

 

あまり気分のいいものではありませんが、
適当に給与を与えておいて組織の目の届く場所にいてもらう方が、
有益であるからです。

 

警察内部では、
思想的(左傾化とか)とか家族関係とかで今後問題に(不祥事を起こしそう)
なりそうな人間について定期的に調査を行っており、

該当する人物には内々に退職が勧められるそうです。
それによって、不祥事を未然に防ごうとしているとのことです.

 

さらに、そうやってやめた人間については(予算の無駄ですが)
その後の行動一切についての監視がつくそうです。

尾行までするわけではないですが、
現住所とか、家族構成とか、職業とかを常に把握されているんです。

 

警察は社会不適合になるような退職者をだすことには割に頓着はしませんが、
不祥事を起こした人間については、
外に出したくないのではなく、身内を守ろうとして、
クビにしないだけみたいなんですね。
 
厳しい処分を与えれば、それだけ重要な事件であったと認識され
上層部の監督責任も問われかねないからです。

 

ちょっとした横領や軽犯罪や情報の漏洩や賭け麻雀で、
クビにするような厳しい体制にしたら、
いずれ自分もクビを切られかねないから、

 

だれも、厳罰を言い渡すことができないんですね。
それが、身内に甘いと言われる体制なんですよ。

 

そんな人たちに自転車止められて自分のか確認させられたり、
駐車違反取り締まられたりって腹立たしく思ったりもしますが・・・。

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以前、NHKの「クローズアップ現代」で、警察官の不祥事が取り上げられていましたね。
番組では大阪府警の警察学校の教官が、
新人警察官に厳しい言葉を連発するシーンも映し出されて、

「常に正しくあれ。自分が正しくなかったら人を正せない」
 
「おまえらはもう休日も祝日も、ずっと警察官なんだぞ」

 

市民の安全を守る公務員として、自覚や規律を高めることは重要です。
非番で起こした問題でも、大きく報じられることも知っておく必要があります。

 

しかし「常に正しく」という言葉が過剰なプレッシャーになり、
かえって不祥事のリスクを高めることにも注意すべきかもしれません。

 

これらの不正行為に共通しているのは、
自分のミスを周囲に知られてはまずいという強いプレッシャーが背景にあることなんですね。
 
警察官も人の子。
誰でもミスをする可能性はあります。

 

しかし、ミスをした者が
「警察官は常に正しくなくてはならない」
という意識にとらわれてしまうと、

 

「ミスなどあってはならない」
「上司にばれたら大変だ」
と思い詰めて、
かえって隠ぺいや改ざんなどの不正行為に及びやすくなってしまうかも。

 

不正のトライアングルにあてはめると、
ミスをした者が、

「誰にも言えずに抱え込み」
「ミスをうまくごまかせる機会があると考え」
「ごまかしても問題ないと正当化する」

と、隠ぺいやねつ造などを犯しやすくなるんですね。

 

警察の「改革」は、
管理強化によって「ミスをごまかす機会をなくす」ことに集中しすぎた結果、
逆にチェックを形がい化させ、
ミスを抱え込ませやすい環境をつくるという悪循環に陥ってしまったのかもしれません。

 

もちろん、「だから管理を緩めろ」ということではなく、
現場の上司は「ミスをしないように気をつけろ」と引き締めつつ、

「それでもミスをしてしまったら、隠さずにすぐ上司に報告してほしい」
「あとは上司が責任をもつ」
「隠ぺいは絶対に許さない」

と部下に伝えて、
組織内に健全な緊張感を高めることが大切だですね。(一般の会社でも言えますが)

 

甘やかすのでもなく委縮させるのでもない。
信頼をしつつも任せきりにはしない。

そのさじ加減をどう付けられるかが、
管理職の力量を示すバロメーターとなると思います。

 

警察の上層部は「管理強化の弊害」に十分留意し、
職員一人ひとりを強さも弱さも持った個性ある人間として
育成してもらいたいものですね。

 

そして警察不祥事を防止するためにはどうしたらいいのか。

たとえば、

「市民監査組織」みたいなのをつくる。
強力な権力を持つ物は危険性をはらむため、
不正が起きないように「ブレーキ」が必要になるのです。
現状ではこれに相当する機関がないと言っていいです。
検察庁とか有るけれど所詮「身内」)

 

これは捜査ももちろんのこと、交通行政に対してもそうです。
取り締まりのやり方が適正か、
信号制御や標識が適切か。
実際に道路を使う私たち市民自身がそれを一番わかっていますから。

 

それと刑事は高給職とし、簡単になれない憧れられる職種にしていく。
給与が業務内容に比較して安いと、「やってられない」感が発生し、
職業倫理が低下します。

 

これを防ぐにはプライドを持てる業種に押し上げ、
その職業に就くために目的意識・使命感を持ち、
努力しなくてはなれない方向へ進むべきかも。

 

また制服警官はなくし、シルバーのボランティアを活用する。
制服を着用すると相対する相手に対し優位感を持ち、
自身が判断し裁く力を持ったと勘違いするケースが多く見られますね。(制服は強いですよ)

 

制服警官の役割を考えたとき、
彼らは住民サービス中心で、親しまれるお巡りさんの方向を目指すことがよいかも。

 

捜査・逮捕は刑事が、
災害時等、力が必要な場合は消防、自衛隊と連携するようにする。

 

と、こんな感じで犯罪や不祥事が減ると良いんですが・・・。

「何とか警察不都合な24時」

こんな番組ができないように祈っています。

 

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