美ビルド・ネットの熊本はてな?

「美ビルド・ネットの熊本はてな?」は我が郷土熊本県を中心にお役に立つ情報をあなたにお伝えします。

藤田ニコルから学ぶ芸能界での“賞味期限”って?

「キャバクラの世界と芸能界って、すごく似ていると思うんです。
一見華やかだけど裏ではすごく努力をしていたり、ライバルもたくさんいる競争社会だったりと、
同じような部分は多いですね」

と元アイドルタレントは語りますが、
これは芸能界に限らず一般社会でも言えることですよね。

 

最近“新おバカ女王”と呼ばれる藤田ニコル。

 

ローラやトリンドル玲奈に代表される“ハーフモデル枠”であり、
益若つばさ鈴木奈々といった“読モ(読者モデル)出身”であり、
“おバカタレント枠”にも入る。

 

それぞれ芸能界では激戦区と呼ばれるジャンルでありながら、
そのすべてを兼ね備える“3冠”となると藤田ニコルぐらいなものだろうと言われていますね。
そして、
藤田ニコルのアドバンテージともいえるのが、現在17歳というその若さだ。(確かに若い)

 

しばらくは藤田ニコルの顔をテレビで観る機会は多そうですね。(私はテレビを観ないですけど)

f:id:ky4490:20150905170806j:plain

芸能界には味の出る俳優や女優がいる一方で、
味の出ないまま賞味期限切れする芸能人たちも多いですよね。

 

昔は一流タレントとして写真集も飛ぶように売れた人たちも、
劣化写真や劣化画像として扱われてしまうのは大変残念なものです。
生き馬の目を抜く業界では、
永遠に輝くことが大変難しいことが分かります。

 

だから所属事務所などは、
売れっ子アイドル歌手も2~3年で消えてゆくことが分かっていて、
売り上げも想定できないので、
年間1兆二千億市場のTVコマーシャル料獲得作戦に打って出るんでしょうね。

 

そもそも、
この賞味期限という考え方は、
食料品だけではなく、人間に対しても使われるようになったのは、
流行り廃りの激しい芸能界などで用いられるようになったのが最初みたいで、

 

バブル経済の絶頂期に出版された『サラダ記念日』(1987年)という歌集で、
俵満智が相聞歌で、
別れた男性のことを「ボトルキープの期限が切れて」といった表現を用いてから、
いわば「恋愛の賞味期限」という表現が定着するようになったんです。

 

この表現は、
賞味期限というものが「本来の風味を損なわない期間」という意味で使われるのなら、
男女の間の恋愛関係もまた、
賞味期限という表現において説明できることへの、ある意味で適性があったかもしれませんが、

 

日本の場合、
テレビや週刊誌、スポーツ新聞といったマスコミが、
次々とネタを「消費」していくために創り出す新たなターゲットにおける賞味期限は、

まさにコンビニのおにぎりのように、
新しい商品をどんどん売るための生産者の論理によって展開されているのかも。

 

商業放送を支える価値基準というのは、
「視聴者が見たがっているもの」を見せるということであり、

放送時間の限られているテレビにとって、
事実やものごとの背後にある深い意味などというものは、
ほとんどどうでもいい。

ただ単に視聴率という数字を稼ぐために、
場合によってはヤラセですら平気で行うんですね。

 

テレビの基準というのは、
「絵になる」ということであって、
このことは、ものごとの本質・中身でなく、
外見あるいはパッと見た目の印象というものを優先するみたいですよ。

 

こういうテレビ業界って本当の人間性は養えないでしょうね。

 

そんな中で、こんな本があるんですね。

木村 政雄著の『こうすれば伸ばせる! 人間の賞味期限』

簡単に内容をご説明すると、

 

まずは「賞味期限」を短くしてしまう3 つのポイントです。

(1)マイナス思考

(2)過去の栄光に頼りすぎる

(3)「その次」の戦略がない

 

最初の「マイナス思考」について木村さんは、「のにお君」と表現しています。
「わたしの方が先輩なノニ……」とか「本当は会社がしてくれるはずなノニ……」とか、
愚痴が多い人です。
「ノニ」という言葉をこんな意味には使いたくないですね(笑)

 

2番目は説明不要でしょう。

 

3番目はとても大事で、
常に先を見ながら進む人に新鮮さと魅力を感じるのは、どの世界でも同じだと思います。

 

では、「賞味期限」を延ばす3 つの方法を紹介しましょう。

(1)「自分ならではの仕事」を身に付ける

(2)変化はすべてチャンスと受けとめる

(3)感性を磨く

 

「自分ならではの仕事」とは、
「自分の売り」を見つけ、それを磨くことです。人と比較する必要はありません。

どんなに小さなことでもかまいません。
自分にしかない「売り」を見つけて、磨きましょう。

 

2番目は重要です。
誰しも変わることには抵抗感がありますが、
思い切って枠を超えると、そこは可能性の宇宙です。
自分を信じて積極的に行動したいものです。

 

3番目の「感性」を磨く最もかんたんな方法は、
感性の豊かな人や事物と触れる機会を多く持つことです。

 

こんな考え方は私たちにも本当に役立つかも。

 

ところで、
食品などの賞味期限は誰が決めているかご存じですか?

 

「国の機関か何か?」と思われるでしょうが、
実は、食品を作っているメーカーが自主的に決めているものなんです。

 

もちろん、
基礎となる食品衛生法に従い、微生物検査や理化学検査(色や酸化)、
官能検査(食感、味、匂い)を行って、決定されているんです。

 

この中の「官能試験」でどうやって賞味期限を決めているかというと、
一般的な方法としては、

 

作りたてのものを「満点」とした場合、
日数が経過するうちに品質がどれだけ落ちるかを食べて評価して、
独自の基準で定めた範囲を逸脱するまでの期間を決めます。

 

80点~100点を合格として、10日間までは合格です!
ただ、この場合「賞味期限」を10日とするとギリギリになってしまうので、
安全をみて、賞味期限8日とします。
(どの程度安全を見るのかは、メーカーの判断に委ねられています)

 

ちょっと話がそれましたが、
いまの日本の芸能界においては、
「使い捨て商品」的な芸能人が多いと思います。

 

短期間のあいだに、
売れる芸能人をあらかじめ決めておいて、そのあいだにテレビ番組などに出演させて、
ある程度時期がきたら、次の芸能人にバトンタッチさせる。

 

このような「からくり」は、ポルノ映画そのものかもしれません。
ポルノ映画の特徴には、
質よりも数が重視されるという点があります。

ポルノ映画はハリウッド映画とは違い、
1度視聴したら,2度と視聴しないことが前提となりますね。(あなたもそうだと思いますが)

 

そのため、ハリウッド映画よりも膨大な数のポルノ映画が1年間に製作されます。
それにともない、数々の人々がそれらに出演します。

いわゆる「大御所」的、「お局様」的とされる人々(おもに女優さんです)が
出演するものもあるのですが、

 

それ以上に、決められた期間のなかで、
決められた数の作品にのみ出演するというかたちの人々が多くいます。

そのような人々は、一時的な人気を博すことがありますが、
それが長期にわたって続くことは、ほとんど考えられないですよね。

 

このような「事態」になった背景には、
テレビを視聴する人々が減ったこと(減る傾向にあること)や、
不況などの理由で番組を制作する費用が十分確保できないといった、
経済的な理由が考えられるんです。

 

それに関連して、
最近の日本の芸能界では、
外国の芸能人を出演させるといったケースが目立ちますが、

そのような理由こそ、
シンプルに「お金がない!」ということであり、
特定の文化、あるいは価値観の「ゴリ押し」というわけではないんです。
 

芸能界のおいても、
このような傾向は由々しきことでしょうから、

そのような事態を打破すべく、
さまざまなアイデアを練ってほしいと思います。

 

いたずらに外国の芸能人にたよるのではなく、
短期間で大人気を博することのできるようなアイドルを発掘するのではなく、

人々の価値観が多様化した世の中ではありますが、

 

長期間にわたって支持を得ることのできる人材を発掘、開発することこそ、

いまの日本の芸能界における「責務」であるかもしれませんね。

 

●関連記事

headlines.yahoo.co.jp