維新の党と山口組の分裂に共通点はあるの？
遂にというかやっぱりというか、
維新の党と山口組は分裂しましたね。
維新の党の場合、分裂の原因は、
あなたもご存じのように、
直接の原因は、
柿沢幹事長が山形市長選挙において民主党の候補を応援したことが発端みたいで、
これを問題視した松井大阪府知事が柿沢幹事長に辞任を求めたんですね。
でもこれだけが原因でなく、
党執行部（松野さんは熊本市の比例当選ですが）は、
結党理念であったはずの「地方主権」を
ことごとくないがしろにしていたからみたいなんですね。
以前、維新の党で代表選の投票方法をめぐってひと悶着あったのをご存知と思いますが、
維新の党執行部は当初、
国会議員は1人1票、
地方議員は5人で1票という、
地方に不利な方式の代表選を行おうとしていたんですね。
これには橋下氏と松井氏をはじめ、
大阪選出の国会議員の間でも強い反発を招いて、
維新の党内部では
「地方重視」の橋下派と、
「地方軽視」の執行部の間で対立が続いていたんです。
今回の維新の党分裂をめぐる騒動も、
この「地方軽視」の執行部との対立が
とうとう最高潮に達した結果と言えるんでしょね。
一方の山口組の分裂の原因は、
長らく山口組内で本流派とされてきた山健組を中心とする関西地盤のグループが、
名古屋に本拠地を置き新たに台頭してきた弘道会を出身組織とする、
司六代目の方針・人事に我慢ならなくなった、
というのが真相のようですよ。
山口組といえば神戸が本部ですが、
その本部を名古屋に移すという計画があって、
それが分裂の決定打になったみたいです。
（これは確かに山健組の人は反発するでしょうね）
どうも原点をなおざりにしたことが、
維新の会も山口組にも共通するような感じがします。
この先、維新の会と山口組がどうなるかわかりませんが、
今までの例からすると、
出て行ったほうが不利のような感じもしますが・・・。
ところで、
あなたは、
政治の世界とヤクザの世界で共通点はないだろうと思っているでしょうね。
でも、
政治家とヤクザは紙ひとえなんですね。
特に自民党はバックに右翼団体があり、
公にやくざ排除なんて言ったら自民党自体が崩壊してしまう恐れもあるんです。
山口組が民主党を応援しているのも有名ですよね。
（民主党だけではありませんが）
ヤクザの組織図や構成している傘下舎弟組は、
はっきりわかるようになっていますが、
その傘下の中には、
政治家の政治基盤とガッチリと一致している組もあるんですよ。
昔に比べれば表に出ることは少ないですけど、
政治家とヤクザ関係者との付き合いは続いているんです。
特に選挙の時は、
彼らヤクザの存在が切り札になっている場合もあります。
以前の総選挙でも、
ある四国の有名代議士が地元のヤクザに1億円を積んで票のとりまとめを頼んだと
噂になりました。
おかげで僅差で逃げ切ったというのが通説です。
選挙のわずか1週間前の依頼だったにもかかわらず、
効果はバツグンだったらしい。
他の地域では接戦ばかりだったのに、
そのヤクザの地元の町ではライバル候補にダブルスコアの差をつけたんです。
以降、その議員は地元のヤクザに頭が上がらないようですよ。
政治家の「ヤクザ選挙」なんて話は、
永田町で山のようにあるみたいです。
古くから地元への公共事業予算獲得の見返りに、
ヤクザを動かして票を得てきた伝統があるんです。
地元に強い地盤を持つ代議士でヤクザと関わりを持たない者を探すほうが難しいみたいですよ。
公共事業の配分から人の手配まで、
すべて地元の顔役となるヤクザと結びついていたんですね。
もっとも、
マスゴミに書かれるようなシッポを出すケースはあまり多くはないみたいですが。
今はどうか知りませんが、以前の自民党の、
最大派閥の田中派では“山口組担当”や“稲川会担当”の議員を決めて
組織的に対応していたというのは党内で常識とされた話なんですよ。
昔、
竹下登さんが総裁選に出るときに皇民党事件が起こったのも、
田中角栄を裏切った竹下さんへの闇社会の攻撃だったといわれているみたいです。
政治家をはたたこうと思ったら、いくらでも誇りは出てくるもんです。
マスコミが面白がって新大臣を引き摺り下ろそうと
スキャンダルを探して報道しますが、
確かに政治は聡明でなければならないが、
過去をすべて暴いてしまったら政治家をする者がいなくなってしまうかも。
これでも政治家とヤクザは共通することが無いとは、
もうあなたも思いませんよね。
今大型選挙がない時期にこういう分裂があったということは、
偶然ではないかもしれませんね。
維新の党は分裂してもドンパチはまず起きないと思いますが、
山口組の分裂はドンパチの可能性はかなり高いかもしれませんから、
一般市民（有権者）だけには双方とも迷惑かけないようにしてくださいね。
