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「当たり屋」は古くて新しい詐欺だ!新しい手口は?

その名の通り、「当たり屋詐欺」は、
自分の体などを故意に動いている車に当てることで交通事故を装い、
ドライバーから示談金をせしめようとする詐欺行為ですね。

 

当たり屋なんて昔から使われてきた古い手口だろう」、
とあなたも思ったと思いますが、

 

昔のように道路を走っている自動車がスピードを落としたときに、
飛び出して体を接触させるような手口は減少傾向にあり、

最近は新たな手口が横行しているそうです。

 

それは、
道路よりも駐車場などで物損事故を装ったり、狭い道路での接触を装う
というものです。

 

よくあるのが、
狭い道路でミラーが当たった、駐車場で接触したというもの。

もともと当たり屋がよく狙うのは、
駐車場から発進した自動車が道路に出ようとしているところや、
信号のない交差点での左折などのときです。

 

いずれにしても、
速度があまり出ていない状況で、
当然ながら怪我をしてしまっては、当たり屋も元も子もないですから、

 


最近特に増加している当たり屋の代表的な手口として、

もしかするとあなたも体験があるかもしれませんが、
コンビニの駐車場で、もっと言えば前向き駐車を励行しているところなんです。

 

いざ出発しようとすると、
バックでの発進となるため、前進と比べればどうしても、確認しにくい。

それを狙って、さっと近寄る。体を当てることはなく、
トランクを叩くなどで大きな音を出し、同時に手荷物を落として物が壊れる音を立てる。

 

運転者は突然の接触音と破壊音に驚き、動揺する。
「やってしまった…」という意識になるのは当然のことですね。

駆け寄るとうずくまっている男がおり、そばには大きめの紙袋。
「大丈夫ですか」と声をかけると、

最初は体が痛いような演技をしているが、
そのうち「いや、たいしたことありません」となる。

 

しかし、
「あ!」と驚きの声をあげ、荷物に目をやる。
そこには、壊れやすいガラス製品や陶器、高そうに見える額などが入っており、
地面に叩きつけて破損している。

「やっと見つけた商品だ」などと言い、弁償を求めてくる。
体は大丈夫だから警察は呼ばなくていい、
ただ、この商品だけ弁済して欲しいと持ちかけてくるわけなんです。

 

ドライバーは値段を聞き(数万円程度のことが多い)、
それで済むならと払ってしまうケースがほとんどになるんですね。

 

また、
スーパーの駐車場なども注意が必要です。

 

自動車が多数止まっているため、死角が多く、加えて乗降者が多数行き交っている。
曲がった瞬間も危険なのだが、一番多く狙われるのはやはりバック発進の時。

バックモニターが付いていたとしても、視認が必要になり、絶対ではない。
トランクを叩かれると想像以上に大きな音がする。

速度はほとんど出ていないにしても、
何かに当たったと瞬時に動揺してしまいますね。

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こうした「当たり屋」に出会った時に最もすべきことは警察への連絡です。

 

これは道路交通法にも規定されており、通報義務があるんです。

相手がなんと言おうと警察を呼ばなくてはいけない。

 

当たり屋詐欺であれば、
警察を呼ばれた段階で逃げ出してしまうだろうし、

もし逃げなくても現場検証が行われるため、
その不自然さが明らかになっていきます。

 

この「当たり屋詐欺」を避けるには駐車場であれば後方確認ということになりますが、
ひとりで乗っている場合は難しいですから、

できるだけ前方発進のできる状況にすることがまずは重要になり、
もし同乗者がいるのなら、バックを終えるまで車外で確認してもらう。

 

そもそも相手は、
「狙いやすいやつ」を選んでいるわけだから、
少しでも警戒していると思えば近寄ってきません。

 

周囲に人がいないか、

車の陰はどうかなど、

自動車を運転する際の基本事項を確認するだけでも、
被害は減少していくでしょうね。

 

狭い道路で自転車や歩行者がいる場合、
先に行ってもらうのがいい。

 

「ゆっくりすれ違えばいいだろう」というのが、
一番狙われる原因になります。
急に近寄って来られたら避けるのは難しいですからね。

 

もうあなたもおわかりだと思いますが、

当たり屋詐欺」への対策というのは、

安全運転であり、
自動車運転の基本原則なのです。

 

周囲の確認や、
歩行者優先といったごくごく当たり前のことを守っているだけでも、
危険度は下がっていきます。

 

不幸にもあなたが「当たり屋詐欺」にあってしまったら、

恐れることなく警察に連絡しよう。

 

相手は「急いでいる」「時間がない」「品物弁済だけでいい」など言うかも知れないが、
拒否して警察に連絡してしまうといいです。

 

この詐欺は、
相手を弱い立場に追い込んで、

しかし、
その立場を少額で救ってやる、
というのが狙いなのであり、
事故を起こしてしまったという弱点が狙われるんです。

 

起こしてしまったことは仕方がない。

事後処理をきちんとすれば、
こういう詐欺師に金を奪われることもなくなるでしょうね。

 

●参考記事

www.nikkeibp.co.jp