美ビルド・ネットの熊本はてな?

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ドローンが自宅上空に侵入した場合撃墜できるの?

偵察飛行と攻撃能力を持った無人のドローンというものの存在を
具体的に見せつけられたのは、
何十年も前の「鉄腕アトム」のSF漫画の中にあったんです。

 

漫画家手塚治虫は、すでにそのときドローンという不気味な飛行物体を
しっかりと創造していたわけですね。
今思い出しても、その発想と先見性には驚きを禁じ得ませんが、

 

アメリカでは、
そのドローンが自宅上空に侵入したから撃墜した男性が
逮捕されるというニュースがありましたね。
銃身の短いショットガンでドローンを撃墜したそうですが、

 

アメリカの法律では、
「ドローンを撃つ、撃ち落とす、傷つける、破壊または機能停止させる、
あるいはそれらを行おうと試みること自体が連邦犯罪になる」そうです。

 

もしあなたがアメリカでドローンを撃ち落とした場合、
20年の刑務所行きになるか、
最高で2,500ドル(約30万円)の罰金を払うか、
あるいは、
その両方の罰が課せられる可能性があるみたいなんですね。

 

法的に言えば、
ドローンを撃ち落とすのは、
ヘリコプターやボーイング747を撃ち落とすのと同じことになるわけで、

「航空機」という言葉はかなり広い意味を持っており、
ドローンにとっては有利に働くんだそうです。

 

これは、裏庭にドローンが浮遊していても同じだそうで、
「アメリカ連邦航空局(FAA)によれば、
雑草の先端から上はすべてFAAの管理している空域であり、

例え地上からXフィートを所有していたとしても、
いかなる航空機も攻撃することは連邦犯罪である以上、
ドローンを撃ち落とす事は許可されないそうなんですね。

 

でも、
ドローンを撃ち落とせるただ1つの理由があるんです。

 

ドローンが敷地に不法侵入しただけでなく、
意図的に攻撃してきたとしたら、撃ち落とす事ができるかもしれません。

 

しかし、
これはあくまでドローンが自分に向かって突っ込んできたり、
(違法な)弾丸を放ってきたときのみなんですね。

正当防衛の名を借りた過剰防衛は実に危険であり、
ドローンに対してでも例外ではないようです。

 

例えば、
ドローンが寝室の窓からこっそり覗いていても、
それでは不十分だそうです。

「正当防衛が成立するのは、
致死的な攻撃から逃れるためか、確実な身の危険から身を守るためのみ」

 

つまり、見られているというだけでは理由にならないし、
別の言い方をすれば、
誰かが道端であなたの写真を撮り始めたからといって、
その人を殴っていいという理由にはならないのと同じ理屈みたいですよ。

 

不法侵入は警察を呼ぶには充分な理由ですが、
ドローンが私有地にいるからといって、攻撃する権利は与えられなんです。

それでも撃ち落とすと決めたなら、
訴訟や罰金、懲役も覚悟しなくてはいけない。

というのがアメリカの法解釈みたいですね。

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日本の場合はどうかというと、

今までの法のあり方で言うと、

地上とそれに付属する建物、
ある高さまでの空域は所有権の範囲内で、

勝手にそれを侵すことはできません。
無断で家に入れば住居侵入罪で逮捕されます。

 

一方である高度以上、
旅客機が飛ぶルート直下で高度150メートル未満、
それ以外の空域では高度250メートル未満なら、
原則として無届で飛ばせるそうで、
ともかく航空機が自由に飛行できる。

 

そういうふうにして両者のすみわけができて、
首相官邸や皇居上空も例外ではなかったんですが、
官邸事故ショックを受けて規制問題が急浮上し、

 

2015年夏、
「国会議事堂、内閣総理大臣官邸その他の国の重要な施設等及び外国公館等の
周辺地域の上空における小型無人機の飛行の禁止に関する法律」
衆院を可決し、

 

その直後、
ドローン登場に対応した航空法の一部を改正する法律案が
閣議決定されているんですね。

 

違反行為には、
警察官が排除命令や飛行の妨害などをすることができる。
従わない場合は罰則規定を設けるそうです。

 

これに敏感に反応した綜合警備保障(ALSOK)なんかは、
小型の無人飛行機「ドローン」が政府の重要施設などに侵入すると、

ドローンが発する回転翼の音を音響センサーで探知することで
即座に警備員らに通報するサービスを始めたそうなんです。(商売が早いですね)

 

無人で動く物、
しかもプログラムを内蔵した自律型ロボットは、

地上はたとえば道路交通法
水上は船舶操縦士法、
空は航空法というようなカテゴリーごとの規制だけでは難しいと思いますが。

 

プライバシーの問題を考えてみると、
インターネットもそうですが、

新しい道具は、常に犯罪者によって発達させられますね。
だから法による規制、刑罰が必要になってくるんですが、

 

私だったら自分の敷地内にドローンが入ってきたら、
撃ち落としますね。

 

その方法は、
操縦する奴の存在を確認できない場合、
区域内外での撃墜予定地点の地上の安全を確認したあとで

BB弾とかで警告射撃をした上で、
同弾や市販レーザーの中でもやや強いもので撃墜出来ないかなと思います。

 

不法侵入されてる訳だし損害賠償されるいわれはないですからね。
下手すりゃ 器物破損で逆切れされるかもしれませんが・・・

 

一番安全なのは、
流れ弾で二次被害が出ると危険だから虫取り網で捕縛するのがいいかも。
(ちょっとむずかしいけど)

 

でも、
ドローンが便利なロボットであることは間違いないみたいです。

 

この技術は今後、
過疎の離島に医療品を運ぶ手段などさまざまに利用されるようになるだろうし、
お掃除ロボット、ルンバのように、
私たちの身近な存在になるのも遠くないかもしれませんね。

 

最後に以前、
小泉進次郎がドローンについて語ったので引用します。

「悪用を規制で防ごうと思ったら、イノベーションなんか産まれない」

 

最近いろんな事件があったので、ドローンに対する報じられ方が、
ドローンで社会をどうより良くできるかということよりも、
ドローンをどのように規制をしなければいけないのかという方向性になってますよね。

 

そうではなくて、
しっかりとこう、安全面にテロや防災、防犯、そういったケアをしながら、
なにも必ず新しいものが社会に入る時って、
リスクはありますからリスクをゼロにすることは不可能。

 

ゼロリスクはありえないということを前提として、
こういった新たな発想を、新たな社会づくりに活かしていくと。
その前提の上に、リスクをどうやって極小化していくか。

 

こういった認識を忘れないでこれから法整備もあると思いますけど、
注視していきたいなと思いました。

 

政府は規制のありかたを検討しているが、
規制をすることで開発や普及が阻害されるのでは?
やはり最悪の事態は招いてはいけない。
テロ、そして犯罪。

 

これを未然に防げる方法を作ったうえで、ビジネスを阻害するような規制は作らない。
規制というのは本当に使いようで、
うまく規制をしっかりやれば、むしろ産業の発展に寄与できる。

 

それをどうやってできるか、
そこの意識をしっかりと入れながら、
安全、
そして産業としての可能性の両方をしっかり見てやっていきたい・・・と。

 

 

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