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中国天津の大爆発「水がダメな化学物質」とは何だったの?

8月16日現在で中国天津市の大爆発による死者はこれまでに112人、
約100人が行方不明、
爆発の影響で入院した人はこれまでに700人を超えているそうで、

 

亡くなった方のお悔やみ申し上げます。
と同時に、
入院されている方の早期の回復を願っております。


天津市の現地の住民も一致団結して対応に当たっており、
天津市内の病院では「愛のタクシー隊・無料サービス」
と書いた張り紙をしたタクシーが止まっていて、

 

これは、負傷者の送迎を無料で行っているタクシーで、
タクシー運転手たちが中国版LINE「微信」を通じて
ボランティア活動としてとりくんでいるそうです。

 

日系企業も大きな損害を受けた今回の大爆発、
12日深夜に起きた爆発事故は、
消防隊員が倉庫に保管されていた化学物質の消火のため、
放水したことによって起きたとの見方が出ていますね。

 

放水による化学反応を避けるため、
化学物質はそれぞれ使用できる消火剤が決まっているが、
現場から救助された消防隊員は、
「化学物質があるとは知らなかった」と答えている。

 

というのをあなたも目にしたと思いますが、

 

この大爆発の原因が、「硝酸化合物」と言われていますね。

硝酸化合物はロケット用燃料やニトロの原料としても用いられる危険な物質。
ニトロとは、
ダイナマイトの原料で、まさに火薬そのものと言っても差し支えないでしょうね。

 

実は現場近くにあった倉庫には、
この「硝酸化合物」が大量に保管されていたといわれ、

 

映像を観ると、
最初はコンテナが燃えており、これに水をかけたところ1回目の爆発が起こったという。
おそらくこのコンテナには、
「炭化カルシウム」が保管されていたのではないかと思います。

 

というのも、
炭化カルシウムは水に反応してアセチレンガスを発生させる性質があるからです。

ここで発生したアセチレンガスによって広範囲へ延焼が及んで、
そして、
この延焼が「硝酸化合物」を保管してあった倉庫まで広がり、
中にあった硝酸化合物に引火して誘爆を起こしたのではないかと思われるんですね。

 

消火活動にあたった隊員は、
「消火活動に使ったのは全て水で、水をかけると危険な物質が中にあるとは知らなかった」
と話しているんですが、本当に何も知らされてなかったんでしょうね。

 

また、
爆発が起こった倉庫内には、およそ7種類の化学物質が保管されていたとみられ、
この7種類のうち「青酸ナトリウム」が事故後に下水道を通じて外部に流出している疑いがあるそうで、

 

青酸ナトリウムというのは鍍金など工業用途で広く使用されている物質。
これは毒性が強い物質で、
人が摂取すると200mg~300mgで死に至るという危険極まりないもの。
現場では救助隊員らが有害な青酸ナトリウムの除去を試みているという。

 

ということで、
二次災害が起こらないといいですけど・・・。

 

基本的に硝酸系って危ないみたいですね。
爆薬(ニトロや黒色火薬)を作るにも硝酸で合成したり硝酸カリウムを混ぜたりするし。
 
塩酸や硫酸で金属を溶かすとせいぜい水素が出るくらいですが、
硝酸は二酸化窒素とかいう毒ガスもどきが発生するし・・・。
 
発煙硝酸を手に一滴でも垂らすと、
一生跡が残る火傷になるそうですよ。

 

これはネットで見たんですが、

ある方が勤めていた会社で、
硫酸とアンモニアを反応させて、硫安を作っていたそうで、

反応の過程で、
一緒に硝酸アンモニウムも少しだけ出来てしまうそうです。(わずかに入れる触媒の影響?)

 

有るときに、
異常反応が起きて(硝安が原因)で、 硫安を造る工場が、
大爆発で建物全てが吹き飛んでしまい更地に変わってしまいました。 
もちろん人間も、多人数がバラバラにちぎれてしまいました。

硝安は、
身近に有る薬品を混ぜると、爆薬になるので注意が必要です。(肥料の純度でも可能)
硝酸アンモニウムは化学肥料として使用されると同時に爆薬の原料みたいです。

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 爆発現象に詳しい横浜国立大学大学院の三宅淳巳教授は、
爆発の様子を捉えた映像では花火のように放射状に光が飛び散っている点を指摘し、
「単純なガス爆発ではなく、何らかの化学反応が起きて爆発したのではないか」
と分析しました。

 

そのうえで、放水を行ったところ爆発したという証言などから、
「水に反応する化学物質が混在しているところに放水したことが
爆発の引き金になった可能性がある」
と説明しました。

 

また、2度目の爆発のほうが大きかった点については、
「1度目の爆発でまわりが高温になったり、
新たな物質が生成されたりして2度目のほうが大きくなることは工場火災などではよくある現象だ」
と解説しました。

 

さらに、今後の消火活動について、
「水に反応する化学物質が残っていた場合、雨が降ったら再び爆発する可能性もあるし、
人体や環境に有害な物質が生成されている可能性もあるので、
物質を早く特定して2次災害、3次災害を防ぐ必要がある」と話していました。

 

8/17追記

今回の大爆発は習近平vs江沢民仁義なき戦いのひとつではないかという憶測。
現在、習近平は、「江沢民潰し」に本気になっていますが、

 

これに対して、江沢民一派はどう対抗するのか。
「窮鼠猫を噛むではないが、絶対にこのままでは済まない」
というのが大方の見方だったんですね。

 

そんな時、天津の大爆発事故が起こったんですよ。
なぜこの時期に、
天津で大事故が起こったのか? 
この事故によって打撃を被るのは誰か?

 つまり、
今回の天津市の事故で赤っ恥をかいたのは、
習近平主席なのです。

とても単なる事故には思えないという話もありますよ。

 

 

ところで、余談なんですが、
プールで排尿すると化学兵器に匹敵する有害物質が発生するらしい
というのは、あなたはご存知でしたか?

 

泳いでいる最中に尿意を催したものの、
トイレに行くのが面倒で水の中でそのまま…
なんて経験、あなたも1度くらいはあるのでは。(私もありますが)

 

2000人中の約65%の男女が、
入浴や遊泳中にオシッコをしたことがあるという結果だそうで、

 

なんとプールでオシッコをすると、
塩素と尿が化学反応を起こし化学兵器にも使用される危険物質が発生するらしんです。

 

プールで放尿することによって起こる化学反応を研究したのは、
中国農業大学と米パデュー大学の科学者チームで、

まず、汗と尿に似せた化学成分と中国のプールから採取した水を混合。
そこへ塩素を加え反応を検査したところ、

尿に24~68パーセントの割合で含まれる尿酸に主に反応し、
塩化シアンが発生することが判明したのです。

 

化学兵器にも使用される塩化シアン。
塩化シアンは、吸い込むと肺や心臓、中枢神経系に悪影響を及ぼす有害な化学物質だ。

塩化シアンはシアン化水素と共に化学兵器の血液剤として使用され、
吸入すると血中から酸素を摂取できなくなり死に至るそうなんですね。

 

またまた余談なんですが、

あなたは人が亡くなったときに、

「お悔やみを申し上げます」
 
「ご冥福をお祈りします」

のどちらを使われますか?

実は、
「お悔やみを申し上げる」=遺族に対して使う言葉
 
「ご冥福を祈る」=死者に対して使う言葉(ひいては遺族を慰める言葉にもなる)

という区別なんですね。

「ご冥福を祈る」は、
死後の世界での幸せを祈ることですから、
死んだ方が天国で幸せになってくれたらいいなあという思いです。
ですから、
第一義的には、死んだ本人に向けて言う言葉でしょう。

 

それに対して
「お悔やみを申し上げる」のは、
死んだ本人に向かって言う言葉ではないように思います。

お葬式に行って、遺族の方にかける言葉は、

「お悔やみを申し上げます」(=「亡くなって本当に残念ですね」)の方だと思います。

もし遺族に向かって
「ご冥福をお祈りします」(=「あなたの死後の幸せを祈ります)」と言ったら、

「私はまだ死んでないよっ!」と叱られそうですよ。

 

今回の中国天津市の大爆発、
他山の石と思わずに、
同じようなことが日本でも起こらないように本当に安全管理を注意していきましょうね。

 


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