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熊本県芦北町でのエレベーター急降下あなたのエレベーターは安全ですか?

日本のエレベーターは世界一安全と言われていますが、
それは機械の性能だけでなくメンテナンスもしっかりとやっているからだと思いますが、

 

8月14日午前に熊本県芦北町の県芦北総合庁舎で、
製清掃作業員の女性(65)が乗ったシンドラー社製エレベーターが
2階から1階に下りる際に急降下し、

エレベーターのドアが開かず、女性は約30分間、閉じ込められたそうで、
女性は首に軽傷を負ったそうです。

 

大きなケガでなく良かったですが、
この女性も怖かったでしょうね。

 

シンドラー社製エレベーターといえば、
シンドラーエレベータで保守点検を担当していた元社員が、
ことし6月から8月にかけて、東京都内や千葉県内にある複数の集合住宅で、

エレベーターを故意に停止させ、
利用者が閉じ込められたケースが相次いでいたことが分かり、
国土交通省が詳しい状況を確認しています。

 

エレベーターの事故はめったには起こらないですが、
それでも、事故はあります。

主な事故をを挙げてみると、

 

・203年10月17日、

 福島県本宮市の万世地下歩道で、利用者が幼児2人の乗ったベビーカーと共に
 エレベーターへ乗り込もうとしたところ、ベビーカーが扉にはさまり、
 そのままの状態で上昇した。これによりベビーカーは損壊、
 幼児1名がかごの下からシャフトへ転落、負傷した。
 事故原因は制御回路の設計ミスと安全装置の不備である。

 

・2004年、

 新潟県中越地震長周期地震動によって、
 震度3だった東京都港区にある六本木ヒルズ森タワーでエレベーター6機が損傷した。

 

・2005年5月28日、

 福岡市博多区の那珂第一市営住宅1棟(13階建て)で、シャフト上部の機器交換作業中に、
 かごを一時的に吊り下げる鎖が切れ、作業員2人を乗せたかごが12階から1階まで落下した。
 これにより作業員のうち1人は死亡、もう1人は足の骨を折る重傷を負った。
 本来であれば非常停止装置などが作動し途中で停止するはずだったが、
 動作は確認されなかった。

 

・2006年6月、

 東京都港区にある23階建ての住宅「シティハイツ竹芝」で
 高校2年生の利用者が篭と建物に挟まれる死亡事故が発生し、
 当該エレベータを製造したシンドラーエレベータに捜査当局が強制捜査を始めた。
 これをきっかけに国内外各地で、ドアが開いたまま上昇、閉じ込め、天井への衝突など
 同社製エレベータの動作トラブルが相次いで報じられた。

 

・2012年10月31日、

 石川県金沢市アパホテル金沢駅前の同社製エレベーターで同様の死亡事故が発生している
 

・2015年8月7日、

 埼玉県で給食を運搬するためのエレベーターを利用していた女子生徒が指を切断する事故

 

・2015年8月9日、

 神戸市の和菓子店で、従業員の男性がエレベーターに挟まり死亡する事故

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エレベーターの寿命は機器全体として考えた場合は長く、
25年前後使用されることが多いですが、
法定償却耐用年数は17年と定められています。

 

ただし、
電子部品やワイヤー、軸受などはほぼ10年など、
個々の部品の寿命は一般的な物理的寿命と大差ないんです。

 

寿命を迎えた場合には、
一式取り替える撤去新設工事だけでなく、
リニューアル・延命工事も広く施工され、巻上機やかご・レールはそのまま使用するが、
電動機や制御機器を最新型のものに取り替えて最新型と同等の性能を発揮できるようにするようです。

 

そして、
エレベーターは可動や経年変化によって消耗する部品があり、
定期的なメンテナンスを必要とします。

 

年1回の法定点検は義務になっていますが、
一般的にはエレベーター保守業者と毎月1回の定期点検契約を結ぶ場合が多いみたいです。

メンテナンスを行わないエレベーターは重大な事故を招きかねないので、
メーカー自身、もしくは系列のメンテナンス会社が行うケースがほとんどなんですね。
(料金は独立系のフルメンテナンスで月3万5千円+税辺りが底値みたいです)

 

その点検報告書は(マンションの場合)

エレベーター保守業者が点検
     ↓
エレベーター保守業者が報告書作成・郵送
     ↓
管理会社が報告書を確認
     ↓
管理組合に報告

以上の流れになります。

 

ここで、気になる点がいくつかあります、

法廷点検等の報告書はいつ管理組合に提出されているのか? 

不備が発見された場合、早急に理事長(理事会)へ報告をするしくみが出来ているのか?
 
もし、管理会社の担当者が報告書の指摘事項を見逃していたら・・・
 
もし、危機管理の意識が低い担当者で放置してしまっていたら・・・
 
そのマンションに住み毎日エレベーターを利用する居住者としては心配ですよね。

 

あなたがもしマンションにお住まいでしたら、
普段何気なく乗っているエレベーターにも関心を持ってくださいね。

 

このエレベーター事故を未然に防ぐ対策としては、

 

停止位置がずれている、異音がするなどを確認する

 大きな事故の前には、かごの停止位置がずれて段差ができる、
 異音がするなどの異常がみられる場合があります。
 異常を感じたら、すぐエレベーターの所有者・管理者に伝えましょう。

 

小さなお子さんは一人では乗せない

 停電などで停止 した場合、
 小さなお子さまは対処できませんので保護者が付き添ってください。

 

子連れ(ベビーカーを含む)の乗降時は

 誰かに「開ボタン」もしくは「開・延長ボタン」を押してもらう。
 他に人がいない場合は、
 親がボタンを押して、子どもを先に乗せるようにする

 

長いひも状のものは、短くまとめて持つ 

 ペットのリードやマフラー、なわとびなど、長いひも状のものは、注意が必要です。

 

閉じ込められてしまった場合は?(地震の時など)

 エレベーター内に閉じ込められてしまったときには、
 インターホンで外部と連絡を取り、助けを待ちましょう。

 インターホンの連絡先はエレベーターによって異なります。
 日頃使用するエレベーターではどこにつながるのか確認しておくと安心ですね。

 

最近のエレベーターでは遠隔監視装置を付けることにより、
現地に行く回数を3ヶ月1回程度にしています。

ただ、古いエレベーターでは、
現在の遠隔監視装置を取り付ける事ができず、
月1~2回の現地での点検が必要です。

 

ところで、
エレベーターの行き先ボタンを間違えて押してしまうことってありますよね。
急いでいるときなら、余計な階には止まってほしくない!

 

そんな時に使えるテクニックが

●三菱のエレベーター
•キャンセルしたい「階数ボタン」をダブルクリック
•キャンセルしたい「階数ボタン」を押し続ける

 

フジテックのエレベーター
•キャンセルしたい「階数ボタン」を5連打

 

●OTISのエレベーター
•キャンセルしたい「階数ボタン」をダブルクリック
•扉が開いている時に「開」ボタンを押したまま、
キャンセルしたい「階数ボタン」をダブルクリック

 

●松下のエレベーター
•キャンセルしたい「階数ボタン」をダブルクリック

 

東芝のエレベーター
•キャンセルしたい「階数ボタン」をダブルクリック
•キャンセルしたい「階数ボタン」を押し続ける(3~5秒)

 

●日立のエレベーター
•キャンセルしたい「階数ボタン」を押し続ける

メーカーごとに方法が異なりますし、エレベーターの機種によっても違うようです。

 

全部を覚えておくことはできないので、
とりあえず間違えたら「ダブルクリック」「5連打」「長押し」

それでもだめなら「開」ボタンを押したまま、「階数ボタン」をダブルクリック

 

これって意外と役に立つかもしれませんよ。

 

いずれにしても、
エレベーターは日常生活に欠くことができないものですが、多くの危険が潜んでいます。

あなたが事故に遭わないために、エレベーター利用時の注意とエレベーターの安全管理
には気を向けましょうね。

 

 

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