梅毒の流行が加速 梅毒的早期症状に気づくには?
「梅毒」って名前からして怖いイメージですが、
やはり「毒」って付くからなんでしょうか。
その梅毒の流行が加速しているんです。
2015年の第31週(7月27日~8月2日)現在で全国の報告数は1350件となり、
昨年実績の8割に達し、
増加が著しい東京都は、
第31週までに531件となり、過去最多だった昨年の507件を超えたそうです。
大阪(65人)、愛知(50人)、神奈川(29人)、千葉(15人)、栃木と北海道(14人)、
福岡(13人)、埼玉(12人)、静岡(11人)、宮城(8人)など
感染者の内訳は男性が全体の8割(989人)を占め、
とりわけ25~39歳の若年層での感染が目立っているそうですよ。
梅毒になると「鼻がもげる」という表現をしていた時代がありましたが、
鼻の軟骨炎から欠損に症状がら進行した場合、
欠落してみえることから「鼻がもげる」と言われるようになったと推測されたんです。
梅毒にかかる原因は、
コンドーム使わないセックス、オーラル、アナル、性器の接触や病変部にキスをしたり、
感染している人の、コップを使いまわしたり、性器具を共用したり、
皿からとタオルを一緒に使ったりして、感染します、
また感染している人の血を輸血される事によっても感染します。
症状は3週、3カ月、3年と変わって出て来ます。
まず3週では陰茎に痛くも痒くもない腫れ物が出ます。
これはすぐにただれた状態に成りますが、無痛性なのが特徴なんです、
両足の股の内側のリンパが腫れますが、これも痛くありません、
また舌に腫れ物が出来たりしますが、これも、痛くありません。
稀に潰瘍になる場合があります、そして数週間たつといったん症状は消えます。
3ヶ月目2期の状態は、
顔に血の色のした豆の様なイボがたくさん出て来ます、
また、同じものが肛門の周りに出て来ます。
足の靴をはく横にも出来る事がありますがいずれも無痛性です。
3か月も過ぎ半年から1年ぐらいしますと、
これらの症状は消えてしまいます。
次にはバラ疹というまるでバラの花びらを全身に散らした様な、
発疹がでてきます、
この時期が、梅毒強陰性で人に移しやすい時期です、
また手の皮が薄くむけたり、
手の人差し指の第二関節のところがエグレテ腐ったようになったりします、
いずれも痛くも痒くも無いのが特徴です、
お尻の肛門のとろに大きさ5センチくらいの扁平コンジローマが出来ます。
異常脱毛も始まり頭のそこ此処に禿が出来ます。
いずれも、無痛性です。
そのうちこの症状はは消えてしまいます。
潜伏期は、
前期潜伏期:第2期の症状が消えるとともに始まり、
潜伏期が始まってからの2年から3年間は、第2期の症状を再発する場合があります。
後期潜伏期:不顕性感染の期間で数年から数十年経過する場合もあるが、
この期間は感染力を持たない。
第3期は、
感染後3 - 10年の状態。
脳、肝臓、鼻、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生し、
一人では生活できなくなる。
この時がいわゆる鼻が落ちるといわれる時期で、現在はみることは稀です。
第4期は、
感染後10年以降の状態。
多くの臓器に腫瘍が発生したり、脳、脊髄、神経を侵され麻痺性痴呆、
脊髄瘻を起こし(脳梅)、死亡する。
現在はみることは稀ですが。
日本の「梅毒」の呼称の由来は、
ヤマモモの果実のような腫瘍ができたことから、梅毒と名付けられた説が有力だそうです。
梅毒の起源はハッキリとは分かっていません。
コロンブスがアメリカからヨーロッパに持ち込んだというのが通説のようです。
梅毒はヨーロッパ全域で大流行し、インドでも大流行。
その後マレー半島経由で16世紀初めには中国へ。
巡り巡って日本にも拡大したようですよ。
梅毒の治療は?予防法は?
かつては治療法がないと言われていた梅毒ですが、現代では大丈夫です。
簡単に治ります。
まず、病院で検査をするのが先決ですね。
泌尿器科、皮膚科、産婦人科などで検査できます。
血液検査で簡単にわかりますよ。
また自治体などで無料で行っているエイズ検査でも梅毒を調べてくれます。
梅毒と判明したら治療します。
治療は抗生物質の投与です。
第二期までですと大体8週間ほどで治ります。
ちなみに気になる母子感染ですが、
妊娠初期にきちんと産婦人科で検査されます。
これも梅毒だと判明したら抗生物質で治療します。
では梅毒の予防法も調べてみましょう。
梅毒の予防は完全にはできないそうです。
キスなどでも粘膜が触れ合うので感染の可能性があるからです。
最善の予防法は
不特定多数と関係をもたないことだそうですよ。
そして、
梅毒の治療は周りの人にばれたくない人が多いと思いますが、
治療費は、
自費の場合はペニシリン系抗生物質の服用ですので、
大体1週間分で3000円ほどでしょうか。
第2期の治療期間はだいたい4~8週間程かかりますので、
薬だけで単純計算で12000~24000円程になりそうです。
保険を使った場合、
どうしても明細はいきますから皮膚科に通院していたことはわかりますね。
いつどこで誰がどの病院でいくら払ってそれをどれだけ自己負担したか、
ということは明細として上がってきますが、
検査内容や病名までは事細かには書かないかと思いますよ。
皮膚科に通院していたことはわかるでしょうが、
梅毒の検査をして治療をしたとまではわからないかと思います。
会社の健康診断での血液検査で梅毒の反応がでるのかどうかですが、
会社によるかもしれませんが、
大体会社などの健康診断、定期検診の血液検査には梅毒はまず入っていると思いますよ。
とりあえず内容までは詮索されないはずですので
保険を適用して素直に適切に治療した方がいいでしょう。
3~10年以上経過した第3期症状まで進み脳脊髄まで冒されてしまうと、
ペニシリンでも完治不能になるものですので、
とりあえずは結果待ちですね。
読んでいて不安になった人、検査した方がいいみたいですよ。