美ビルド・ネットの熊本はてな?

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海外旅行感染症対策も忘れないでね。

あなたもバカンスや短期留学などの海外旅行を予定していますか?

 

その際、忘れたくないのが、

・パスポート(旅券)
・現金
・クレジットカード、トラベラーズチェック(旅行小切手、T/C)
・ビザ(査証)
・飛行機、船などの航空・船舶券
・海外旅行傷害保険証
・重要書類のコピー(パスポート、クレジットカード、トラベラーズチェックの購入控え他)

まだ他にあると思いますが、これは当たり前の必需品ですよね。

 

さらにもうひとつ忘れたくないのが現地の感染症に対する予防策なんです。

 

特に開発途上国では、
日本でなじみのない病気も数多く流行しており、
感染のリスクを減らすには事前の情報収集が欠かせないですね。

 

帰国者の健康チェックなど感染症
「水際対策」機関として知られる厚生労働省の検疫所が、
渡航前の情報収集に役立つんです。

 

国立国際医療研究センター(東京)トラベルクリニックの金川修造医長は
「一般の人は海外旅行する際、感染症をあまり想定していない」と指摘するんです。

 

だが海外、特に途上国には、

食べ物を介してうつる腸チフス、

蚊が広げるマラリアや黄熱など感染症

が数多いんです。

 

昨年夏、国内で拡大し問題になったデング熱も蚊が媒介しますが、
海外からの持ち込みは近年200例前後も報告されていたそうなんですよ。

 

途上国に1カ月滞在すると、旅行者の半数余りが体調を崩し、
医療機関の受診が必要な人は1割近くいるとの研究があり、
長期滞在や、都市より衛生状態が悪い郊外での滞在でリスクは高まるみたいです。

 

海外での感染症を防ぐ積極的な手段となるのがワクチンですが、
ただし健康保険は利かない。

 

費用はワクチンの種類や医療機関によっても異なりますが、
国立国際医療研究センターでは5千~1万数千円が多いそうです。(6月時点)。
(あなたも一瞬ためらう金額かもしれない)

 

だが同センター感染症対策専門職の堀成美看護師は、
「ワクチンなどの出費を渋ると結局は高くつく」とずばり指摘するんです。

 

堀さんによると、
海外旅行での感染症のために希望就職先の面接を受けられなかった人や、
新入社員研修に出られなかった人がいるそうで、

リスク管理にはお金がかかるが、病気になってから払うよりはダメージが少ない」
と堀さんは言います。

 

注意したいのは、
ワクチンの中には接種に時間がかかるものがあることなんです。

 

原因ウイルスで汚染された生水や食物の飲食によって感染するA型肝炎を例に取ると、
日本で承認済みのワクチンは2~4週間の間隔を空けて計2回の接種が必要。
長期滞在なら半年後に3回目を打つのが望ましいみたいで、

 

厚労省はこのため、
海外旅行に出発する3カ月以上前を目安に、
早めに準備に取り掛かるよう勧めています。

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ちなみに、
海外旅行に当たって守りたいこととして、

 

出発前 ・渡航先の感染症に関する情報を収集
    
     ・必要に応じワクチン接種、虫除け剤など購入
 
     ・旅行保険への加入

 

旅行中 ・生水、氷を飲まない
    
     ・十分に加熱したものを食べる

     ・蚊やダニに刺されないように注意、虫除け剤使用も

 

帰国時 ・発熱や下痢などの病状があれば検疫所に相談
帰国後
     ・時間がたってからの発症でも受診時に渡航歴を説明


やはりワクチン接種の有無にかかわらず、
現地で医療機関にかかる必要が生じた場合に備え、旅行保険への加入も積極的に検討したいですね。

 

海外旅行前の情報収集先として推奨するのは、
厚労省検疫所のホームページ(通称FORTH)です。

 

検疫所といえば、
海外で危険な感染症が流行した際、空港や港で帰国者、入国者の健康チェックをする機関
というイメージが強いですが、

 

同ページは予防に関する情報も充実し
海外のさまざまな地域で流行している感染症の情報が載っているほか、
出発前にワクチン接種ができる国内の医療機関の検索もできます。

インターネットだけでなく、
全国の検疫所、同支所は電話相談にも応じているんです。

 

海外旅行からの帰国時に発熱や下痢などの症状があれば、
あなたも空港などの検疫所に申し出ましょうね。

 

また感染症の種類によっては、
帰国から何カ月もたって発病する場合もあるといいいますから、

 

帰国後に体調不良で受診する際には、
必ず渡航歴を医師にちゃんと話しましょね。

熊本日日新聞 2015年7月31日朝刊掲載を参考にしています)

 


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