美ビルド・ネットの熊本はてな?

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fairtradeフェアトレードは日本で熊本が先進地だが?

わが郷土熊本には、
全国に向けて、いや世界に向けて自慢するものはたくさんありますが、
このフェアトレードシティ(タウン)も自慢のひとつではないだろうか。

 

でも、くまモンは知っているが、
熊本市が2011年に世界で1000番目に登録され、
アジア初のフェアトレード・タウン?

 

なんてあなたは知っていましたか?
認知度はまだまだかなり低いように感じますね。

 

そもそもフェアトレード・タウンとは、
地域の役所や企業、お店、学校などでフェアトレード商品が広く浸透し、
その普及を継続して推進する自治体のことを言うそうで、
各国のフェアトレード認証機関が認証を行っているみたいで、

 

日本では、社団法人フェアトレードタウン・ジャパンから、
熊本市が初めて認証されたそうですよ。
熊本市では「フェアトレード・シティ」と呼ぶ)

 

フェアトレードで私が知っていることはと言えば、
熊本市内の大甲橋の近くの新屋敷にある、
「らぶらんどエンジェル」でフェアトレード商品を売っていること。
その経営者が「フェアトレード・シティ推進委員会」代表を努めていること。

 

また、熊本市国際交流会館の1階にカフェ兼店舗で、
やはりフェアトレードのコーヒーや小物を売っていることぐらいですかね。

 

そういえば、
この国際交流会館で以前フェアトレードのパネルなどが展示し
説明が色々してあるのがあったんですね。

 

それによると、
フェアトレードとは直訳すると「公平な貿易」。
つまり、
開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、
立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す
「貿易のしくみ」を言うそうです。

 

金や物資を送るだけの「援助」には、
いつ援助が止まるかも知れず、打ち切れられれば、また元の状態に戻ってしまう。
そして、常に貰う側にいては依存心が強くなり、自立の精神を壊しかねず、
また与えるだけの援助は人としての尊厳を傷つけてしまう 
等の問題がある(確かに言えますね)

 

それに対して、
フェア・トレードによる活動には、現地の人々の雇用にもつながり、
経済的な自立を促すことが出来る、という利点があること。

 

そして、
児童労働を禁止し、安全な労働環境を保証しています。
そしてなによりも児童労働を生み出す「貧困」の連鎖を断ち切るため、
乱高下する国際市場価格に対し、生産者が対価を得られるよう、
持続可能な生産と生活を支えるフェアトレード価格を設定していること(ちょっと高い気もするが)

 

フェアトレードにより生産者が適正で安定した収入を得ることができれば、
子どもを働きに出すようなこともなくなりますし、

フェアトレードで得たプレミアム(奨励金)では、
生産者たちが自ら地域の教育や医療など社会基盤の充実を図ることも可能になるようで、

環境面でも厳しく基準が定められており、
森を破壊したり、
危険な農薬を使ったりすることなく自然環境を守りながら生産されて、
つくる人も食べる人もハッピーになれると。

 

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 良いことずくめばかり書いてあったのが思い出されますが、
こんなデメリットがないかと心配します。

 

欧米を中心に発展してきたフェアトレードですから、
概念が施しの感覚が強く、
途上国の物を慈善意識で購入する、
商品が欲しいというより募金の変わりに購入する感覚。

 

このような感覚があるために、
一部からは、
フェアトレードとは先進国の押し付け的な考えであるという批判がでてこないか。

 

生産者の要請・ニーズに基づいた対等な事業であるならば、
このような批判は当てはまらないと思いますが、

それ以前に商品として市場に通用するものでなければ、
チャリティーにしかならないのは当然ですよね。

 

商品として市場に通用する物である事で初めて継続的な取引が可能になりますが、
フェアトレードは商品の付加価値であり、
商品の価値そのものではないことを念頭に置かないといけないこと。

 

そして、
日本のフェアトレード商品は価格が高いこと。
欧米だと、それほど大差ない値段ですし、
普通にスーパーなどでも手に入るそうですが、日本だと何割り増しにもなるんですね。

 

また、
日本では特別なフェアトレード・ショップなどでしか扱っていないので、
あまり認知されていない事や入手が困難という問題もあるみたいなんです。

 

他には、
フェアトレードにはフェアトレード認証マークというのが付けられますが、
一定の基準を満たした商品にだけ、このマークをつけることが許され、
消費者はこれを頼りにフェアトレード商品を購入するわけですが、
何がフェアなのかという考え方は団体によって異なると思うんです。

 

例えば、
児童労働が無いことがフェア、
適正な賃金が支払われていることがフェア、
熱帯雨林を伐採していないことがフェア、
動物実験をしていないことがフェアなどなど。

その為、認証マークが乱立し、一本化することも難しいので、
ますます認知度が下がっているという実態もありますね。

 

さらに言うならば、
欧米にはフェアトレードの伝統がありますが、
これはキリスト協会(バチカンとか)が資産運用をする際に、
煙草、アルコール、武器を扱う会社には投資しないと決めていたことなんですね。

 

この辺の考え方が拡大解釈されてフェアトレードに繋がってきたみたいで、
日本にはキリスト教のチャリティの精神もありませんし、
フェアトレードそのものが欧米から輸入された考え方ですから、
普及には時間がかかるかもしれません。

 

そして、
フェアトレード団体のほとんどは、
NGO、非営利組織、またこれらを元に企業となった団体も現在では数多く、
各地の生産者団体と連絡を取り合いフェアトレード活動を行っていますが、

 

フェアトレードを広める為には、
メディアによる宣伝が有効であると思われますが、(7月15日の熊日新聞に載ってました)

これらの団体の活動の基本理念は非営利である為、
余計な広告費は持たず、

ましてマス・メディアによる広告を出せる程の資金は持っていないそうで、
フェアトレードの情報を発信するという重要な立場にありますが、
大々的なアピールをすることは難しい状況ということ。

 

要は広報が足らないことがフェアトレードの普及しない原因みたいですね。

 

やはりフェアトレードに少し理解がある人が、
私みたいにインターネットの世界でブログなどを発信し、
少しずつ地道に知ってもらうようにしなけらばいけないようですね。

 

話は変わりますが、
フェアトレードのチョコレートは本当においしいです。(サイトの写真を参考に)
私も国際交流会館で買いましたけど、

 

Divine チョコレート・バーなんて、
普通の板チョコの倍ぐらいの重さと厚みがあり、
口がとろけるようで本当に本当においしかったですよ。

 

種類は、
ミルク / オレンジミルク / トフィー&シーソルトミルク / 70%ダーク / 85%ダーク
チリ&オレンジダーク /ラズベリーダーク / ミントダーク / オレンジダーク / ホワイト /
ストロベリーホワイト / マンゴー&ココナツダーク /ホールアーモンドミルクチョコレート
など、たくさんありますから、

きっとあなたの口に合うのがあると思いますよ。
確か700円でおつりがきたような記憶があります。(ちょっと高く感じるかも)

 

熊本市内に約90のフェアトレード商品取扱店がありますので
最寄の店を通ったらぜひ寄ってくださいね。

 

こちらのサイトで、

www.fairtrade-kumamoto.com

がわかります。