美ビルド・ネットの熊本はてな?

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自転車の取り締まり強化に反対を表明する!

6月から道交法の改正により自転車の取り締まりが強化されましたね。
交通ルールを守らず事故を起こすケースもみられるから、
しかたがないかもしれないが、

 

ここはあえて自転車の取り締まりの強化に反対を表明します!

 

ベストカーという自動車雑誌が警察庁にこんな質問をしたんですね。

「自転車に対する罰則適用の厳格化はいいのですが、
それ以前の問題として、
自転車の運転者に対する道交法の周知徹底や啓蒙活動などが
不足しているのではないでしょうか?」

 

警察庁の回答は、
「自転車の関連する交通事故を防止するにあたって、
国民に対し、自転車の通行方法に関するルールを周知徹底することは
重要であると認識しております。

このため警察においては、
街頭指導はもちろんのこと、各種機会を捉えた講習、交通安全教室のほか、
マスメディア、インターネット、チラシ、などを活用した、
広報啓発活動等を推進しているところであり、

引き続き、
関係機関・団体などと連携しながら、
更なるルールの周知に向けた取り組みに努めて参りたいと考えております」

 

当然、このような警察庁でも自転車の通行ルールについて
さまざまな方法で周知徹底を行っているわけですが、

 

結局のところ、
これはルールを守れる交通環境づくりとセットで行わなければ
効果は発揮できないと思いますよ。

 

自転車には運転免許がなく、
幼い子どもを含めて自己流です。
取り締まりを強化しても、
「何がどういけないのか」が理解できていないと思うんです。

 

自転車も軽車両だから、
交通法規を学んで運転すべきだが実際はそうなっていないですよね。

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特に学校教育がお粗末なんですね。
路上にコインパーキングのある2車線道路に隣接した小学校でも、
「車道の左側を走りましょう」
と書かれたチラシを生徒に配っているんです。
自転車が路上駐車を避けながら2車線道路を走れば自殺行為ですよ。

 

このことを警察庁の広報担当者は、
「私も同感です!子どもは理解力に乏しく、車道の左側と教えても、
左側を忘れて車道の右側を走る。
非常に危険な教育をしていますが、霞ヶ関が画一的でどうにもなりません」
と嘆いているんですね。

 

また、
「自転車は軽車両で車道通行が原則」
だからといって、
自分の子どもに、
「常に車道を走るんだよ」
とは教えづらいですよね。

 

なぜなら、
「運転者が13歳未満ならば自転車で歩道を通行できる」
という規定もあるし、

車道を自転車で子どもを走らせることが危険を招くような
交通環境の道路が多いからなんです。

 

自転車、二輪、クルマなど異なる速度の乗り物が、
きちんと分離されずに走行すれば、
自転車はどうしても危険に晒されますよね。

 

そうした環境で育った人々に果たして、
「自転車は車道を通行する」
という原則が浸透するのかとあなたも思いませんか?

 

ただ、
そうした状況を認識しているからこそ、
「14項目の危険行為」を定めたり、
自転車ナビラインを設けたり、
さまざまな取り組みを行っているんですが、

 

周知徹底と合わせて自転車が走りやすい環境をつくることが重要と思いますし、
取り締まりをする前に、

 

自転車の正しい運転の仕方を入念に教えるべきだと思いますが、

 

あなたはどう思いますか?