岩手中2自殺事件に見るデスノートと連絡ノートの共通点は?
デスノートと連絡ノートあなたは共通点があると思いますか?
7月5日からテレビでドラマ『デスノート』の放送が開始されました。
ある高校生のもとに1冊のノートが現れ、そのノートこそデスノート。
そこに名前と書くと書かれたものは死んでしまう恐ろしいノート。
そのノートを手にいれたのが夜神月は・・・
漫画の原作とはちょっと違うようですけど、
それはともかく、
そして、同じ7月5日には、
岩手県の中学2年の男子生徒(13)が、駅のホームから線路に転落し、
列車にはねられて死亡しました。自殺とみられています。
ご冥福をお祈りします。
この中学生と担任との連絡ノートには、
「同級生から悪口を言われた」
「いじめられている」「死にたい」
などのと書かれており、
特定の生徒からいじめを受けて悩んでいたそうなんですね。
デスノートは故意に人を死に至らしめ、
連絡ノートは助けを求めながら死を選んでしまった。
共通するのは「死」だったんですよ。
連絡ノートに助けを求めながら死に至った例は他にもあるんです。
2011年に26歳で亡くなった堺市の中学校の男性教諭は、
地方公務員災害補償基金が公務災害による過労死と認定されたようですが、
自宅でも多くの残業をしていたことを示す、
バレー部員との連絡ノートなどがあったらしいんですね。
また、
園児(4歳5ヶ月)が熱中症で死亡した事件、
お母さんと保育所との連絡ノートに前々から、
「あの子の心が傷つかないように。ちゃんとみていてください。
意識を向けてあげてください。助けてあげてください」
と連絡ノートに何回も繰り返し書いていたにもかかわらず、
死に至ったんですね。(可哀想ですね)
他にも色んなケースがあると思いますが、
これからますます連絡ノートは重要になってくるかもしれません。
たとえば、
あなたに判断力があるうちは、人生の節目の記録として、
またあなたが突然の事故・病気・認知症などで判断力がなくなったときには、
家族や周囲の人たちが困惑しないように、
あなたの人生の来し方・これから(希望する最期)を
連絡ノートに記録しておくことで、
あなたの生き方を理解してもらっておくことが大切かもしれませんし、
また病気などで入院した時、
連絡ノートを作成し、病状を伝えたり、家での状況を教えてもらったり、
日々の状況や不安なことを担当看護師へ伝え連携を密にするとか、
内服変更や連絡事項などを病院側から連絡ノートを通じて
患者家族にも報告したりなど、
連絡ノートは欠かせませんね。
また、
あなたが各地の遺跡やスポットを訪れた時など、
連絡ノートが置いてある場所とかありますね。
そんな連絡ノートにはつい記念にと思ってその感想や感謝のことばなどを
書いたことありませんか(人の書いたものもよく見ますが)
連絡ノートはコミニケーションにやはり欠かせません。
もしあなたが独り暮らしなら、
連絡ノートは必需品になるかもしれませんよ。
自分の死後に葬式の手順、遺品処理方法、埋葬場所などに加え、
関連業者の連絡先なども記載した処理手続きや計画を書いたもの、
これは連絡ノートというより「臨終ノート」と呼んだほうがいいかもしれませんが・・・
ちなみに孤独死の場合で、
自宅で死亡した場合、家族が発見するケースは34%にすぎないそうで、
大部分は住宅管理者や社会福祉関係者などが遺体を発見するそうなんですね。
そのため、
連絡ノート(臨終ノート)が死後に備える唯一の方法かもしれませんね。
あなたも今から全てを判断して書き残しておくのは難しいかもしれませんが、
そういうもしものときの為にも、
また、学校や職場での連絡ノートを見る立場の人たちも、
内容をよく理解して便宜を図ることは重要と思いますよ。
いつ連絡ノートがデスノートに変わるか分からないですからね。