美ビルド・ネットの熊本はてな?

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「液体ミルク」子育て世代ファーストで定着するの?

粉よりも手間が少なくて便利ですね。
吸い口を取り付けるだけでいいのかな。
こんな「液体ミルク」という言葉。初めて知りましたよ。

 

災害が起きインフラが破壊されガス電気水道ダメになったら、ミルク作れないからですね、
ミルクの必要な乳幼児には命を繋ぐ大切なミルクですよね。

 

また災害時だけでなく、
外出、旅行にも便利で夜間もわざわざお湯を沸かして溶かして冷まして・・・を省けて良いのでは。

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というのは、
液体ミルクについて菅官房長官は、

 

「(専門調査会で)男性の育児参加を進める上で、乳児用液体ミルクは有効であるという意見があった。
今後、専門調査会で検討が行われる」と述べて、
政府が国内での製造、販売を検討しているみたいなんです。

 

この乳児用の「液体ミルク」とは、どんなものなんでしょうね。

 

製品の箱を開けると、
小分けされた容器に液体のミルクが入っていて、
使い方はふたを開けて付属のキャップを閉めると完成して、
とても簡単みたいですよ。

 

液体ミルクは紙パックやペットボトルに無菌状態で密閉されていて、
数か月から1年ほど常温で保存ができるというんですね。

 

楽天市場で売っている「液体ミルク」はこんな感じです。

 ↓

 


しかし、
日本ではこれまで液体ミルクを想定した法令が整備されていないらしく、

厚生労働省の省令で、
乳幼児用ミルクは「粉末状」つまり粉ミルクに限定されていて、
“液体”は含まれていないんですよ。

 

封を開ければすぐに飲ませることができる乳児用の液体ミルクが注目されるきっかけとなったのが、
東日本大震災だったんですね。

 

宮城県石巻市には、
フィンランドから液体ミルクが救援物資で届けられ、

水やお湯など十分に使えない被災地では、
そのまま飲ませることのできる液体ミルクが重宝されたんですね。

 

また液体ミルクが普及しているアメリカ・ニューヨークの母親は、
「すぐ使えて便利。外出の時でも、混ぜたり水を探したり、粉末をはかったりしなくていい」
と話しているんです。

 

そういえば、
我が郷土熊本で4月に起きた熊本地震の時に、

 

政府に掛け合いフィンランドから輸入し、
税関も時間取らせぬよういち早く熊本の被災赤ちゃんの元に届くよう、
小池百合子東京都知事から手配してもらいましたね。

 

熊本地震緊急支援 フィンランド乳幼児用液体ミルク提供プロジェクト」として、
フィンランドの乳製品メーカーが液体ミルクを無償提供し、
フィンランド航空と日本航空が無償で空輸を引き受けたみたいで、

 

4月27日に、
マヌ・ヴィルタモ駐日フィンランド大使と当時日本フィンランド友好議員連盟小池百合子会長とともに
熊本を訪れ、蒲島郁夫熊本県知事に直接液体ミルクを手渡し、
西原村にある阿蘇こうのとり保育園でも贈呈式が行われましたね。

 

それに感銘した荒木章博熊本県議が、
都知事選の時「小池百合子支援勝手連 熊本大地震ご恩返しの会」を結成し、
手弁当で単身上京して小池さんの応援演説を若狭勝議員とかと一緒にやりましたよね。

   

そんな「液体ミルク」なんですが、こんな意見もあるんですよ。

 

「大量購入は良いのだけど、あんなに重くて場所を食うものをどこに保管するつもり? 
液体ミルクは災害時などで水の確保が難しい場合は便利なのだけど、
重いしかさばるので常用には向かない。

粉ミルクが普及している理由を考えたことないのかなぁ。
大手メーカーだって、
粉ミルクとは別に液体ミルクを追加購入してくれるのなら喜んで生産するだろうけど、

粉ミルクのシェアを削って液体ミルクも作るなら
液体ミルクにある程度の高利益がないと参入する価値少ない。
粉ミルクと比べて1回使用量あたり3〜5倍くらいの値段が適当なところなんじゃない?」とか、

 

「遺伝子異常 無筋力児童 精神異常 脳障害
 変態ばかり育つぞ。

 母乳以外の化学物質混入ミルクなど飲ませたら
 日本国の未来が消滅する事を意味するぞ。
 そして容器ゴミが増えそう」

とかですね。

 

確かに粉ミルクが浸透している日本国内では、
液体ミルクを知る人が少なく、

乳業メーカーには、
「製品開発に投資しても需要が見込めるのか」との懸念があるのは確かでしょうね。

 

また「液体ミルク」が明治や森永といった日本国内のメーカーで商品化されない理由は、
まず粉ミルクの利益率が高いということみたいですよ。

 

乳業メーカーにとって付加価値が高い粉ミルクビジネスは、最大の利益商品みたいで、
日本の乳業メーカーはどこも低い利益率にあえいでいるんですが、

粉ミルク事業に限って言えば、
20%を超えていて、
ネスレなどの利益率も、世界の粉ミルク事業の平均で25%を超えているんですね。

 

液体ミルクの利益率がどの程度かデータは見つけられませんが、
おそらく粉ミルクより高いということはないらしく、

収益性という観点では、
国内粉ミルクメーカーが液体ミルクを開発して流通させる動機は低そうなんですね。

 

また日本の市場規模はどうかというと、
少子化していますから縮小傾向ですよね。

 

そんな成熟した市場において利益率が高く寡占状態の粉ミルク事業は、
各メーカーにとっては「金のなる木」であるのかもしれませんから、

代替商品であり、
利益率がそれほど高くない液体ミルクを導入する可能性は低いみたいなんですよ。

 

なんでも日本では、
産婦人科で出産すると、栄養士が授乳相談に乗ってくれ、
その栄養士は、産婦人科が雇っているのではなく、

粉ミルクメーカーから派遣された栄養士であり、
その営業活動によってシェアが決まる。この仕組みがいまだに続いている世界みたいなんですね。

 

幼児関連の商品って、
日本はかなり最先端をいっているものが多いんですが、これはちょっと例外ですね。
 

でも希望はあるんです。

オンラインで署名活動ができる、

 

https://www.change.org/p/外出にも備蓄にも便利な乳児用液体ミルクを-日本でも販売してほしい-change-orgで署名に参加

 

では、
すでに賛同者2万人という目標に対して、すでに半数強の署名が得られているみたいですよ。

 

今政府が「液体ミルク」を国内での製造、販売を検討しているのは、

こういう子育てに便利なアイテムが必要になった「時」が来たんでしょうね。

 

子供を持つ親にとって選択肢が増えるというのは非常に良いことですよね。

ぜひ実現してほしいものです。