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豪栄道と遠藤が優勝争いするなんて誰もが思わなかった?

気迫って言うか勝ちに行く気持ちは立ち会いから感じた!
これで豪栄道優勝95%、遠藤優勝5%くらいかな?
どっちにしても日本人力士が優勝だから嬉しいですよね。

 

典型的な「ハチナナ大関」(8勝7敗)と呼ばれた豪栄道

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"豪"は本名の豪太郎と師匠の境川豪章の名前から、

"栄"は埼玉栄高から、

"道"は相撲道と埼玉栄高相撲部監督の山田道紀の名前から1字ずつ採り、

「力強く栄え相撲道に精進する」意を込めているんですね。

 

でも昔は弱小大関を揶揄するときに「クンロク大関」(9勝6敗しかできない大関のことを意味する)
という呼ばれ方をしてたんですが、
大関になって過去最高の成績が8勝の豪栄道はそのクンロク大関にすら及ばなかったんですよ。

 

そもそも豪栄道大関昇進する時「大甘昇進」と言われたんですね。

豪栄道大関昇進の直前3場所で32勝を挙げたんですが、
昇進の目安とされる33勝には星が足りなかったんです。

 

その3場所の成績は12勝、8勝、12勝で、2場所前の8勝どまりだったんですが、
それでも12年春場所から今年名古屋場所まで、
14場所連続で関脇の地位を維持した安定感が評価されて大甘で大関に推挙された経緯があったんです。

 

でも豪栄道に対してはこんな見方もあったんですよ。

 

良い意味でも悪い意味でも成績の振り幅が大きい力士で、
大関になったらこの振り幅がより大きくなると・・・。

大関を食ってやろう」と意気込んでくる力士も多いし研究もされる、
振り幅が大きい分、

 

負け越してカド番になる場所もあるが、
勢いに乗れば優勝することも十分可能だ・・・と。

 

今場所の豪栄道は勢いに乗って流れはかなり良いから、
このまま行ったら間違いなく優勝でしょうね。

   

一方、
昇進してから四股名を変える力士が多い中、ずっと本名で相撲をとり続けている遠藤。

本名で相撲を取り、有名になった力士は実はたくさんいるんですが、
中でも石川県出身の第54代横綱の輪島が一番有名ですね。
本名で横綱になった唯一の大相撲力士としても記録に残っています。

 

また本名で大関まで上り詰めたのが、大鳴戸親方となった出島です。
出島も石川県金沢市出身なんです。

そして、遠藤も石川県穴水町出身ですね。
輪島と同じく日大出身という共通項もあり、

 

「石川県出身の力士は、本名のまま昇進する」。遠藤も続くのでしょうか?

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そんな遠藤は柔軟な下半身と相撲の基礎に支えられた四つ相撲を得意とし、
重心の低さや、当たりの角度、上手の位置が絶妙であると評されているんです。

あなたもご存じの滞空時間が長くつま先がしっかり天井を向く四股も、
下半身の強さと柔軟性を示しているんでしょうね。

 

また「角界のプリンス」と言われるイケメン力士遠藤。
遠藤の登場となると女性ファンからの黄色い声援が目立つんです。
女性誌の「ROLa(ローラ)」で遠藤特集を組むほどですからね。

 

でも大相撲に入って左足関節捻挫、剥離骨折、アキレス腱炎、と様々な怪我に悩まされ、
さらには外側半月板損傷と左膝の前十字靱帯を断裂という重傷も負いました。

 

こういう怪我と、
弱い力士には勝てても、トップクラスに位置するような強い力士には負けるから、
『遠藤は弱い』とよく言われていましたね。

 

相撲の場合は、
ぎりぎりのところでやるスポーツであると言われますよね。

もの凄い力持ちどうしが、
土俵上で、目にもとまらぬ早業で押し合い、つっぱりあい、相手を倒そうとする。

そんな中で、身体の一部を故障していると、
バランスが崩れて、力が入らず、あっけなく負けるということがあるんでしょう。

 

でも今場所の遠藤は豪栄道と同じく勢いがあるんです。
この復活劇には、
長い間寒さに耐えていた梅がほころぶような、そんな素敵な気配があるみたいですよ。

 

いずれにしても、

豪栄道と遠藤が優勝争いするなんて誰もが思わなかった今場所。

 

「日本人の優勝!」を喜び、「日本人横綱を待望」するのは、
私たち日本人の素直な感覚だと思うんです。

 

日本出身力士が優勝するのが少ないのは、
以前は当たり前に日本人が共有していた相撲の魅力、相撲の良さを、
今は知らない日本人が大半になったからでしょうね。

 

これからも相撲の魅力をもっと世間に伝える努力が必要かも。

 

ところで、

これで豪栄道が優勝しちゃったら、稀勢の里の今までは何だったんだ?